【元ネタ】インド史(伝説含む)
【CLASS】キャスター
【マスター】
【真名】カウティリヤ
【性別】男性
【身長・体重】175cm・60kg
【属性】秩序・悪
【ステータス】筋力D 耐久E 敏捷E 魔力A 幸運A 宝具A
【クラス別スキル】
陣地作成:B
魔術師として、自らに有利な陣地を作り上げる。
“工房”の形成が可能。
道具作成:B
魔力を帯びた器具を作成できる。
特に毒の精製に長ける。
【保有スキル】
軍師の忠言:A+
軍師系サーヴァントに与えられるスキル。
状況を把握、分析することにより味方側に正しい助言を与えることができる。
ランクが上がれば上がるほどその助言の正しい確率は向上し、A+ランクであればあらゆる不測の事態を含めても、100%的中する。
これに対抗するには、あらゆる分析を打破するレベルの幸運、あるいはスキルを持つことが求められる。
軍師の指揮:A+
軍師系サーヴァントに与えられるスキル。自己を含めた軍としての力を最大限に引き出す。
A+ランクであれば、死を覚悟し命尽きるまで戦うことを決意した死兵に等しい力を持つ。
マントラ:B
主にインドで独自発展を遂げた魔術体系。
サンスクリット語の聖言を用いて魔術を行使する。
耐毒:B
多くの毒を無効化し、無効化出来ない場合も効果を軽減する。
この効果は味方にも与えられる。
【宝具】
『三組王杖(アルタ・シャストラ)』
ランク:A 種別:対国宝具 レンジ:0~ 最大捕捉:1000人
王権の概念が形を成した王杖。
カウティリヤ自身は使用できず、カウティリヤが主君と認めた者に与えて使用させる特殊な宝具。
効果範囲内の霊脈を確保し、さらに魔力を守護や治癒(転じて毒にも)に変換することができる。
王杖の所有者がカウティリヤの想定する王道(弱者を庇護する、手段を選ばない、など)にそぐうほどに、宝具の効果範囲は増していく。
【解説】
古代インドのマガダ国マウリヤ朝初代
チャンドラグプタ王に仕えた宰相・軍師。
(主君であるチャンドラグプタ王は、若かりし頃、征服王イスカンダルの道案内を務めたという伝説で知られる)
名はチャーナキヤ、ヴィシュヌグプタとも。
その来歴は、仏教、ジャイナ教などいくつかの伝説で語られている。
多少の異同はあるが、バラモンであったこと、歯が砕かれていたこと、ナンダ朝のダナナンダ王に恥辱を受けたこと、
復讐の為に若かりし日のチャンドラグプタを担ぎ上げて反乱を起こし、自身はチャンドラグプタの軍師になったことは共通している。
深刻な敗北を喫して逃走した事もあったが、他国の王と同盟した上でナンダ朝を滅ぼすことに成功。
主君・チャンドラグプタがマウリヤ朝の王となって以後は、その宰相として彼の支配を支え、スパイ網を駆使して中央集権化を進めた。
その過程で反抗的な者達を謀略によって葬るのみならず、過去に協力しなかった村を焼き払うなど、手段を選ばない人柄だったようである。
チャンドラグプタ王を殺害するために差し向けられた毒の娘(静謐ハサンの元ネタ)を逆に利用して、
同盟相手
パルヴァータカ王(イスカンダルと戦った王ポロスに比定される)を謀殺した、という伝承も残る。
また、チャンドラグプタ王の子(後のビンドゥサーラ)が生まれる前、
カウティリヤは次代の王に毒への耐性を身に着けさせようと、王妃に少量の毒を盛り続けたという。
結局、母体は耐えられずに毒死したが、腹の中の胎児は生き延びた。
チャンドラグプタ王からビンドゥサーラ王へと王位が受け継がれた後、
カウティリヤはチャンドラグプタ王と共に隠棲したとされる。
一方で別の伝承では、ビンドゥサーラ王の母を毒殺した事が露見して引退。
その真意(毒への耐性を王に身に着けさせる)に気づいた王が再び戻るように命じるも、
カウティリヤを妬む大臣が復権する前に謀殺した、ともいう。
こちらの伝承の場合、カウティリヤは自らの死を予見して罠を仕掛けており、死後、大臣は罠にかかって死亡している。
また、カウティリヤは紀元前の時代にありながら
マキャベリズムに類する(ともすれば凌駕する)政治論『実利論(アルタ・シャストラ)』を著したとされる。
本書には土地の獲得と守護を目的とした冷酷非道な手段の数々が記述される一方、
弱者を王杖(王権)によって庇護し、魚の法則(弱肉強食の状態)に陥ることを防がねばならないとも書かれている。
最終更新:2016年09月27日 19:07