「言い訳しても無駄です」
まつがぐい、と膝を進めた。あわせて慶次も一歩下がろうとするが、足がしびれて動けない。
「我が家の忍びから、おまえが逢引に行ったと報告があったのですよ」
「わざわざあんな山奥まで行ったらしいじゃないか」
利家も合わせて頷いている。
逢引? 山奥? はて?
睨まれても本気で心当たりがない…あ。
「『そんなに秀吉が大事か』とか叫んでいたそうですね」
「惚れたとまで叫んでいたのか。見ているのが恥ずかしかったと聞いたぞ。
でも仲がよいのは良いことだ」
つまり忍びの報告ではこういうことになっている。
慶次は稲葉山城まで半兵衛と逢引に行った。派手な痴話げんかを繰り広げて、その後は本陣で…
つまり契ったと。
「してねぇ!してねぇって!本気でしてねぇよ!」
まつがぐい、と膝を進めた。あわせて慶次も一歩下がろうとするが、足がしびれて動けない。
「我が家の忍びから、おまえが逢引に行ったと報告があったのですよ」
「わざわざあんな山奥まで行ったらしいじゃないか」
利家も合わせて頷いている。
逢引? 山奥? はて?
睨まれても本気で心当たりがない…あ。
「『そんなに秀吉が大事か』とか叫んでいたそうですね」
「惚れたとまで叫んでいたのか。見ているのが恥ずかしかったと聞いたぞ。
でも仲がよいのは良いことだ」
つまり忍びの報告ではこういうことになっている。
慶次は稲葉山城まで半兵衛と逢引に行った。派手な痴話げんかを繰り広げて、その後は本陣で…
つまり契ったと。
「してねぇ!してねぇって!本気でしてねぇよ!」
だって、どう考えてもあの山猿とデキてんじゃん。
秀吉は毎夜毎夜、あの太い指で乳房やら秘所やらを散々に弄び、華奢な体を組み敷いて
自慢の剛槍で思う存分に突き上げ、悲鳴だか泣き声だか、そんな声が出なくなるまで白い肌を汚して次の朝起き上がれなくしてみたりしているかと思うと腹が立つ。
たまには目隠しをして天井から両腕を吊るし、泣いて許しを請うまで焦らしぬいてみたり、ひょっとしたら庭先でいきなり着物をまくりあげ、羞恥と期待に震える白い尻を掴んで乱暴にしてみたり、さらには家臣の前でとか。
そんなことまでしているのにたまには半兵衛から誘ったりとか―――!
秀吉は毎夜毎夜、あの太い指で乳房やら秘所やらを散々に弄び、華奢な体を組み敷いて
自慢の剛槍で思う存分に突き上げ、悲鳴だか泣き声だか、そんな声が出なくなるまで白い肌を汚して次の朝起き上がれなくしてみたりしているかと思うと腹が立つ。
たまには目隠しをして天井から両腕を吊るし、泣いて許しを請うまで焦らしぬいてみたり、ひょっとしたら庭先でいきなり着物をまくりあげ、羞恥と期待に震える白い尻を掴んで乱暴にしてみたり、さらには家臣の前でとか。
そんなことまでしているのにたまには半兵衛から誘ったりとか―――!
妄想すればするほど腹が立つやら超うらやましいやら。
正直言えばヤりたかった。
何しろ相手は傾国傾城(傾くのは人の国と地面に埋まった城だが)の美女。
その美人にマッチョだのニートだの甲斐性なしだの小猿のオマケだの本当に主人公かい?だの手ひどく罵られ鞭(あえて言うがあれは鞭だと思う)で殴打され。
さらには踏まれた。
ちょっと危ない何かに目覚める前に叩きのめしたが、つい力が入りすぎたためさすがの慶次もやりすぎたかと手を伸ばしたら、
「やぁっ……」
仮面がずり落ちて可憐な顔を露にして涙目で睨むという人外の離れ業をやられた。
破れた服の間からもうちょっとで乳首が見えそうというオマケ付き。
真の脅威は腕よりも天然。どんな策だか知らんが、恐ろしすぎるので小田原評定あたりで禁止と決定してもらいたい。
それでも慶次の意思がギャルゲ的最終兵器に見事打ち勝ったのは、
「んなこと言ったってなぁ! 秀吉より小さいとか下手だとか言われたらどうすんだっつの!」
ただのコンプレックスだった。
正直言えばヤりたかった。
何しろ相手は傾国傾城(傾くのは人の国と地面に埋まった城だが)の美女。
その美人にマッチョだのニートだの甲斐性なしだの小猿のオマケだの本当に主人公かい?だの手ひどく罵られ鞭(あえて言うがあれは鞭だと思う)で殴打され。
さらには踏まれた。
ちょっと危ない何かに目覚める前に叩きのめしたが、つい力が入りすぎたためさすがの慶次もやりすぎたかと手を伸ばしたら、
「やぁっ……」
仮面がずり落ちて可憐な顔を露にして涙目で睨むという人外の離れ業をやられた。
破れた服の間からもうちょっとで乳首が見えそうというオマケ付き。
真の脅威は腕よりも天然。どんな策だか知らんが、恐ろしすぎるので小田原評定あたりで禁止と決定してもらいたい。
それでも慶次の意思がギャルゲ的最終兵器に見事打ち勝ったのは、
「んなこと言ったってなぁ! 秀吉より小さいとか下手だとか言われたらどうすんだっつの!」
ただのコンプレックスだった。