戦国BASARA/エロパロ保管庫

歓喜の歌2

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匿名ユーザー

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「男だな!」
「政宗殿がそう言われるならば男児でござろう!」
 世継ぎが欲しいのはよく解る。
「政宗様。生まれて見ねば解らぬ事かと」
「Ok!小十郎も男名を考えておけ!ついでにこれからの予定は全部cancelだ!」
 名を考える事を許されるのは光栄な話なのだが、人の話を聞いていない。
「政宗殿に似た料理の上手い子になりますぞ!」
「男は女親に似るモンだ!天下一の兵になるに決まってンだろ?」
 幸村がぱあっと笑う。
「………子は両親のどちらにも似ているものでございましょう」
 無駄だと思いながらも言い添える。
「小十郎殿、それは面妖な子にござるな!
両方に似れば、どちらにも似ていない子になる気がしますぞ」
 あーははは、と政宗が幸村を抱きしめて笑った。
幸せの絶頂にいる顔、小十郎でさえ見たことがない表情だ。
「幸村ぁ、ちょっと来い、腹見せろ!」
「腹は六つに割れているでござるよー」
「知ってるぜ!中にいるんだろ、見せてみな」
 六爪を操る大きな手がわしわしと幸村の頭を掻き混ぜている。
 幸村は政宗の肩口に縋りながら、ひゃははははと笑っていた。
その腹が膨らむまで、この二人はどれだけかかると思っているのか。
「おうけー!にござる!」
 小十郎とは逆に、幸村と政宗の息は異様なほど合っていた。
「……政宗様。妊婦の腰を冷やしてはなりませぬぞ」
「チ、じゃあ風呂たてとけ!幸村、一緒にはいろうぜ?」
「おうけーにござれば!某が湯を沸かしてきまする!」
 ようやく話を聞いたと思えば。
「政宗様!月満ちるまで床を別にするものと心得ましょうぞ」
 腕をぶんぶんと回し、湯を沸かしに駆けださんとする幸村を政宗は力尽くで捕らえ、
抱きすくめる。
「OkOk、Pettingまでならいんだろ?幸村、こっちにいな、こんな時に離れるんじゃねぇよ」
 幸村の手が、自分の体に回った政宗の腕に重ねられる。
「了解いたした!」
 小十郎はようやく何を言っても無駄だと悟った。
「………では、小十郎めは暫し下がらせていただきます。
風呂の用意が出来ましたら、使いを出します故」



幸村がこの地に来て、もう二年以上。
短かった髪が伸びた。
不慣れながらも南蛮言葉を口にするようになった。
月に三度は政宗と楽しげに刃を交え、その勝率は六割を記録している。
政宗は悔しそうに嬉しそうに、そろそろ敵わなくなってきたなと口にした。
大噴火された日にゃボコボコにされちまう、と。
そのくせ未だにヤンチャな口ぶりで、真っ直ぐな気性の幸村をからかうことは止めていない。
幸村も熱血ではあるが短気ではないようで、そうそう怒ることもなく、幸せそうにしている。


御子の名前。
自分までも浮き立っていることを自覚し、
小十郎はヒュウ、と小さく口笛を吹いた。
政宗に口笛の拭き方を教えたのは、小十郎なのだ。



終……

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