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戦国BASARA/エロパロ保管庫

幸村に淫の手5

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匿名ユーザー

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政宗の存在がやけに明瞭に解る。心音が紗を通じて伝わる。
少し冷えた素肌の感触。脳裏がそればかりで染まりそうになる。
ふう、と吐息を付いた。ひさしぶりに、政宗の傍らで夜を過ごす。

「……風邪とはこういうものにござるか。なかなか心地よいものでござるな」
「ばぁか、病人だからって優しくしてやらねぇぞ……いや…」
 政宗はいぶかしげに幸村の額にかかった髪をかき上げた。
「幸村?」
「何でござろう」
 政宗は額にかけていた手を頬に滑らせ、耳元を掠らせるように首筋へと落とした。
ぞくりと背筋に走るものがあって、幸村は小さな息をこぼしてくっと目を閉じた。
政宗の指が脈を確かめている。
 熱が上がる。
否、気合いさえあれば熱など――だが熱い。政宗の指先が触れている場所が熱い。
 眉根を寄せ堪える。寄せあった体、衣越しにも感じる政宗の幾分ひえたままの体。感じ取ってまた火照る。

ああ、何でこれほど熱いのか。これがそのうち悪寒にすり替わるのか。

政宗は眼差しに籠もる力を強めてこちらを見ている。
「気分は悪くないんだな?」
 確かめるような声音に、目で頷く。
「むしろ良い心地にござる。しかし……やはり体温は上がっているようでござるな。俄に熱くなって参りましたぞ」
 政宗の指先は首筋の脈を取っているままで、喋るのにいくらか気後れした。
政宗が、あんたは、とつぶやきかけて僅かに身を起こし、幸村に覆い被さるようにして耳元に唇を寄せた。
「幸村、夕方からこっち、誰かに何か、食い物貰ったか?」
 吐息が耳朶に触れる。首を竦めたが、政宗は体を離さなかった。低く掠れた声音は閨でよく聞くそれに似ている。
だが、決定的に違う。これは求める声ではない。静かに怒っている。
どうしたというのか、政宗は今日、先ほどから怒ってばかりだ。
「否、かまくらにて夕餉を頂いたのみにござれば……」
「だがアンタ、一服もられてるみたいだがな」
「………体調は悪くござらぬと」
 政宗は頷いたかと思うと、やわく首筋を噛んだ。
「ひぅっ!」
 幸村は思いがけなく溢れ出た、少し鼻にかかるような声に目を瞬かせた。
一瞬の間に背が丸まって、政宗の夜着を握りしめて、鬱陶しいほどの熱が一つの形を取り始めている。
何かの予感が手を伸ばしている。幸村の膝元まで伸び上がったそれ、気合い一つで退けられなさそうな……確かに熱とよく似た、だがあまやかな予感。
「そ、某は……」
 戯れまがいの口づけのみで何がこの身に起きているのか。
「解ったか?」
 様子がおかしい気はしたんだ、と鋭い怒気混じりに政宗が呟いた。
「幸村、本当に心当たりはねぇのか?」
「あ、あり申さぬ。昼頃より毛利殿の応対をし、政宗殿が戻られてからは装束を整えるに終わり、
かまくらにての夕餉からは、特に誰とも」
 信じがたい心持ちで幸村は言いつのる。
「それに、某は薬のたぐいなどがあまり効かぬはず。……佐助が、育ててくれた者が、身を守るためにと」
 いつ頃からか、ほんの少しずつ、身に障るようなものを含ませてくれていた。胃の腑が頑健であった方がいいと。
「なら毛利か。あの女、奇妙な技使うって元親から聞いたばかりだ。ha……舐めた真似してくれるぜ……」
 炯々と輝く一つきりの眼光。殺気が膨らむ。
「おやめ下され!」
 幸村は反射的に政宗の首筋にしがみついた。
確かに今の己は腕の力が萎えている、ならば衣を掴んだところで振りほどかれるだけだ。
それが政宗を起爆させた。力無い幸村の体そのものが。
政宗から洩れだしていた怒りが表に出る。
我を失ったような凶悪な顔、そこには戦場の薄い笑みさえなく、ただただ凶相だ。
「離しな!オレの女に手ぇ出しやがって…タダじゃすまさ」
「鎮まるでござるぅぅぅぁあああああっ!!」
 政宗の怒りが幸村にも火を付けた。力一杯耳元で叫ぶ。怒りを露わにした視線が幸村に据えられる。
「っざけんな!アンタの言葉だろうが聞けると思うなよ!」
 注意は引いた。
ならば次は何だ、この本流の怒りを鎮め、こちらに向けさせる言葉は何だ。
竜に、手綱をかける言葉は――


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