戦国BASARA/エロパロ保管庫

武田軍×上杉軍28

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信玄と謙信の仲を深めるという目的が第一だったので、それを遂げるまでは
協力的でいられた。だが主人達から身を離した瞬間から、忍び達の間には、どことなく
気まずい空気が漂いはじめ、とてもふたりを見守るどころではなかった。
互いに、自分の主を相手にのめり込み過ぎたのではないか、という軽い嫉妬心は
持っていた。だがそれは今のふたりにとっては些細なことであって、苛立ちの矛先は
もっと別の問題に向けられていた。

かすがは、当初の目的を見失い、感情に身を任せてしまった佐助を責めるより、むしろ、
謙信が佐助を惑わせ、彼の熱い眼差しを独り占めしたように感じたことで、強い
嫉妬の念を抱いてしまった。そのことが自分でも信じられなくて、心の整理がつかない。
(ま、まさか私は…畏れ多くも、あの御方に嫉妬を…?そんなこと、あるはずが…っ)
自分が考えていた以上に佐助への想いが大きかったことに戸惑い、彼の顔を
まともに見ることができない。

佐助の方は、そうやってかすがが沈黙を決め込むのは、自分の行いにうんざりし、
ほとほと愛想が尽きてしまったせいだと思い込む。
(あぁ、かすが…怒っててもいいから…何か言ってくれっ…そんな態度とられ続けてちゃ
耐えられないんだって、俺…)
たやすく熱に浮かされ、彼女の愛する主人を辱めて自分の心を満たしてしまった。
その軽率さをひどく後悔する。

「お前が謙信様に欲情するなど百年早い」「だらしのない男め」などと悪態を
つかれるか、苦無でも投げつけてくれたほうが、まだ気が楽だ。変に目を逸らして
黙りこくられると、弁解も詫びも入れる余地がないように思えて、かすがに対しての
後ろめたさと不安だけが募っていってしまう。
胸や尻をいたずらするように触ったり、肩を抱いてやったりしてごまかすことも
できるだろうが、今の佐助にはそんな軽々しい振る舞いなどできないくらいに
胸の内が混乱している。

隣同士に座り、時々顔を見合わせるも、
「…なんだ、佐助?」
「なんだ、って何が?」
「理由もなく、じろじろ見ている奴があるかっ」
「あー、いやその…かすがの方こそ、こっち見てない…かなーっ、なんて思ってさ」
「べっ、別に…お前の方なんか、見てないからな…全然…」
「そう、そっか……な、何言ってんだろねー俺、ははっ…」
「…ふん、ひとりで笑ってろ」

(ああ、だめだっ…佐助の顔を見るだけで…緊張する……)
(だああぁ…俺の馬鹿っ…他に言うことがあんだろーが!)
忍びの性なのか、表情だけは感情を読まれぬように平静を繕っているので
ますます互いの本心が見えない。

どちらも意識しすぎてしまって、自分から触れることも話しかけることもできない。
その重たい空気に耐えきれなくなったときに、なんとなく目を逸らし、とりあえず
向かい側にいるふたりの主達の様子を見て気を紛らわすといった具合である。
忍びたちの心中は全く穏やかではない。そのせいで、謙信らが怪しい表情を
浮かべていることにも殆ど注意がいかない。



信玄と謙信は、密談を終えたところで絡めた体をとき、まずは佐助の元に近寄る。
忍び達は、主達が接近してきた時に初めてふたりの態度の変化に気づき、
「…あ、あれっ、もう終わっちゃったの、ふたりとも?」
何事が起ころうとしているのか察しようとする。だが既に遅い。
「まだ終いには早かろう」
「ふふ、おまえたち………かくごなさい…」

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