「あ、話は変わるけど。あの四人の中で誰が一番大きいと思う?俺はやっぱ元親ちゃん」
「くだらぬ」
何かと思えば猥談かと蔑む元就を置いて、慶次は小十郎に視線を向ける。
すると彼は、政宗様が居られる…と言葉を濁らせた為、慶次は仕方なく一人で語り始めた。
「俺が見るからして次は幸村ちゃんだな。そん次が政宗ちゃん。最後は猿飛ちゃん。
しっかし…おっきいよなぁ元親ちゃんの。流石にアレは男としてすげぇそそられる」
ポッと頬を赤らめて、鼻の下を伸ばす慶次に、一名の血管が早々切れる音がする。
「貴様…これ以上下らぬ事を続ければ、その口…金輪際開かぬ様に切り刻んでくれようぞ」
どす黒い気配を漂わせながら、慶次を睨みつける元就。
何せ目の前で自分と恋仲の女が、男の妄想に使われているのは、不愉快極まりない。
彼の中の人一倍強い独占欲がヒシヒシと伝わり、慶次は苦笑いした。
「うっわおっかなッ!話しようと思っただけじゃん。そうカリカリしなさんなよ。なぁ、夢吉?」
慶次が視線を流した直ぐ其処の岩場には、木で出来た桶が一つ。
その中には今元就達が浸かっている温泉から汲んだ湯が入っており、慶次のお供の猿が心地良さそうに使っている。
頭には小さく折られた、元から小さい小さいてぬぐい。
何とも言えぬその愛らしい姿に、元就の心は不覚にも少しだけ潤ってしまうのだった。
「でもさ、胸の大きさとか体とか関係ないよな!やっぱ恋は心でするもんだし!
皆本当良い子ばっかだ…誰があの子達の心を射止めるんだろなぁ」
無邪気に呟いた慶次の言葉は、残りの二人の耳にやけに強調された形で残る。
元就としては今だ恋仲止まりの元親と、早く祝言を挙げて、関係を確固たるものにしたいと思っている。
小十郎としては武田の忍びと情交関係はあるものの、
相手が忍びな事もあってかその関係はやけに事務的で、
彼女の本心も正直分からず、それが酷くもどかしいのが現状…。
おまけに主君が意中の相手を見つける前に、部下である自分が恋に現を抜かす事も悔やまれる。
何たって主君である政宗には、少々厄介な所があって…。
(政宗様…大事を為さらなければいいのだが…)
「くだらぬ」
何かと思えば猥談かと蔑む元就を置いて、慶次は小十郎に視線を向ける。
すると彼は、政宗様が居られる…と言葉を濁らせた為、慶次は仕方なく一人で語り始めた。
「俺が見るからして次は幸村ちゃんだな。そん次が政宗ちゃん。最後は猿飛ちゃん。
しっかし…おっきいよなぁ元親ちゃんの。流石にアレは男としてすげぇそそられる」
ポッと頬を赤らめて、鼻の下を伸ばす慶次に、一名の血管が早々切れる音がする。
「貴様…これ以上下らぬ事を続ければ、その口…金輪際開かぬ様に切り刻んでくれようぞ」
どす黒い気配を漂わせながら、慶次を睨みつける元就。
何せ目の前で自分と恋仲の女が、男の妄想に使われているのは、不愉快極まりない。
彼の中の人一倍強い独占欲がヒシヒシと伝わり、慶次は苦笑いした。
「うっわおっかなッ!話しようと思っただけじゃん。そうカリカリしなさんなよ。なぁ、夢吉?」
慶次が視線を流した直ぐ其処の岩場には、木で出来た桶が一つ。
その中には今元就達が浸かっている温泉から汲んだ湯が入っており、慶次のお供の猿が心地良さそうに使っている。
頭には小さく折られた、元から小さい小さいてぬぐい。
何とも言えぬその愛らしい姿に、元就の心は不覚にも少しだけ潤ってしまうのだった。
「でもさ、胸の大きさとか体とか関係ないよな!やっぱ恋は心でするもんだし!
皆本当良い子ばっかだ…誰があの子達の心を射止めるんだろなぁ」
無邪気に呟いた慶次の言葉は、残りの二人の耳にやけに強調された形で残る。
元就としては今だ恋仲止まりの元親と、早く祝言を挙げて、関係を確固たるものにしたいと思っている。
小十郎としては武田の忍びと情交関係はあるものの、
相手が忍びな事もあってかその関係はやけに事務的で、
彼女の本心も正直分からず、それが酷くもどかしいのが現状…。
おまけに主君が意中の相手を見つける前に、部下である自分が恋に現を抜かす事も悔やまれる。
何たって主君である政宗には、少々厄介な所があって…。
(政宗様…大事を為さらなければいいのだが…)
そう思いつつ、小十郎は懸念と呼ばれるであろう其れを、熱燗と共に静かに飲み込んだ。




