■エピローグ
「母さん、今宵は赤飯じゃああああああああっっっ!!!!」
「あー…はいはい。色々言いたい事あるけど、もういいっスよ(泣)」
「あー…はいはい。色々言いたい事あるけど、もういいっスよ(泣)」
何日か四国に滞在した(その間「なあなあ、四国って弘法大師ゆかりの札所が88箇所あるんだろ?案内しろよ」「お遍路の事か?修行僧もいるし、冷やかしで行くトコじゃねぇぞ。馬も入れねぇ道もあるから、数日じゃ回り切れねぇよ」「88箇所めぐりというと、記念撮影に讃岐うどん食べ歩きの旅でござるな?それがし、行ってみたいでござる!」「ここは四国だ。『どう○し○う』ではなく『ポイ○ョ』くらい言えぬのか」という意味不明の会話が、4人の間で交わされていたのは、秘密の事)政宗は、奥州に戻る前に、幸村と共に信玄のいる甲斐へ寄る事にした。
『お館様』の折檻から逃れる形で甲斐から政宗を追いかけた幸村は、武田の屋敷に足を踏み入れた瞬間、猛獣の如き信玄の突進を食らう寸前までいったが、幸村の隣にさり気なく寄り添う政宗に気付いた信玄が、驚愕とも歓喜ともつかぬ大声を張り上げると、幸村が甲斐を発つ前に比べて心なしか痩せたような佐助が、何処か達観した顔でふたりを出迎えてきたのである。
暫し、信玄と正式な同盟の締結に関する話し合いをした政宗は、やがて長旅の疲れを取るように言われると、武田の秘湯で汗を流し、客間で休む事にした。
『お館様』の折檻から逃れる形で甲斐から政宗を追いかけた幸村は、武田の屋敷に足を踏み入れた瞬間、猛獣の如き信玄の突進を食らう寸前までいったが、幸村の隣にさり気なく寄り添う政宗に気付いた信玄が、驚愕とも歓喜ともつかぬ大声を張り上げると、幸村が甲斐を発つ前に比べて心なしか痩せたような佐助が、何処か達観した顔でふたりを出迎えてきたのである。
暫し、信玄と正式な同盟の締結に関する話し合いをした政宗は、やがて長旅の疲れを取るように言われると、武田の秘湯で汗を流し、客間で休む事にした。
夜。上質の布団の中で政宗がウトウトしていると、不意に人の気配が忍び寄ってくるのを感じた。
何事か、と寝返りついでに確認すると、見覚えのある焦げ茶の双眸が、政宗を見下ろしていたのだ。
何事か、と寝返りついでに確認すると、見覚えのある焦げ茶の双眸が、政宗を見下ろしていたのだ。
「ゆ」
「しっ」
「しっ」
声を上げかけた政宗を、幸村は彼女の唇に人差し指を置く事で止めさせる。
「な、何しに来たんだよ?」
「夜這いでござるが」
さらりと答える幸村に、もう少しで相槌を打つ所だったが、彼の言葉を脳裏で反芻させた政宗は、次の瞬間顔どころか全身を赤く上気させた。
「四国では、幾度となく機会を逃してしまった故、正直それがし限界が来てしまいました。…そろそろ、想いを遂げさせてはくれませぬか?」
「ahー…ま、四国じゃあいつらが、色んな意味でうるさかったからな…って、違う!ちょっと待て幸村!」
「待てませぬ」
「な、何しに来たんだよ?」
「夜這いでござるが」
さらりと答える幸村に、もう少しで相槌を打つ所だったが、彼の言葉を脳裏で反芻させた政宗は、次の瞬間顔どころか全身を赤く上気させた。
「四国では、幾度となく機会を逃してしまった故、正直それがし限界が来てしまいました。…そろそろ、想いを遂げさせてはくれませぬか?」
「ahー…ま、四国じゃあいつらが、色んな意味でうるさかったからな…って、違う!ちょっと待て幸村!」
「待てませぬ」
四国に滞在中、ふたりは元親が予備に使っている部屋を与えられていた。
その際、「くれぐれも、間違いは起こすなよ」と、まるで説得力のない顔で嘯く元親たちに触発された訳ではないが、ふたりで床を並べている内に、お互いにそれなりの気分になっていた。
実際、どちらともなく誘いかけ、いい雰囲気になりかけた夜もあったのだが、
その際、「くれぐれも、間違いは起こすなよ」と、まるで説得力のない顔で嘯く元親たちに触発された訳ではないが、ふたりで床を並べている内に、お互いにそれなりの気分になっていた。
実際、どちらともなく誘いかけ、いい雰囲気になりかけた夜もあったのだが、
『ああぁんっ!ダメ!もぅダメぇ……』
『ウソを吐くな。その淫靡な身体で我を煽っているのは、何処の誰だ』
『違う…違うよぉ…そんな事……』
『お前の『口』は、目ほどモノを言うようだな。我を咥えて離さぬぞ…この淫乱女が』
『俺が…はぁっ!わ…私が淫乱になるのは、元就の前だけだからぁ……』
『当然だ。他の誰かにその姿を見せる事など、断じて許さぬ。お前は我だけのものだ』
『ウソを吐くな。その淫靡な身体で我を煽っているのは、何処の誰だ』
『違う…違うよぉ…そんな事……』
『お前の『口』は、目ほどモノを言うようだな。我を咥えて離さぬぞ…この淫乱女が』
『俺が…はぁっ!わ…私が淫乱になるのは、元就の前だけだからぁ……』
『当然だ。他の誰かにその姿を見せる事など、断じて許さぬ。お前は我だけのものだ』
あまりにも激しすぎる情事と、それに溺れる何処ぞのバカップルの声が、これでもかとふたりの耳に入りまくり、特に政宗は、そんな彼らの毒気に当てられて鼻の粘膜をいからせた幸村を、何度介抱したか判らない程である。
「コラ、やめろって!幸村!やめねぇか!」
「政宗殿」
「ゃ…うんっ!く、くすぐった……あぁっ」
「政宗殿…」
「や、バ、バカバカ!そんなの無理無理!入らねぇ!」
「ま・さ・む・ね・ど・の」
「政宗殿」
「ゃ…うんっ!く、くすぐった……あぁっ」
「政宗殿…」
「や、バ、バカバカ!そんなの無理無理!入らねぇ!」
「ま・さ・む・ね・ど・の」




