そしてオトン×オカンに便乗し、今までありそうで無かった小太郎×さすこを
何の脈絡もなく投稿させていただきたい……需要のあるなしは別として。
何の脈絡もなく投稿させていただきたい……需要のあるなしは別として。
◆注意書き◆
- あえて蛇の道、佐助が巨乳。
- 小太郎と佐助が幼馴染。むしろ恋人。
- 終盤微妙に暗くなりそうな予感。
- 最後微妙に幸村×さすこになりそうな悪寒。
破廉恥は頑張ってますが甘かったら申し訳ない。
では参ります。
では参ります。
草木も眠りに就く丑三つ時。
全ての生き物が夢の中に在る時刻、けれど忍である佐助にとってはその時こそ己が唯一手に出来る自由の時間だった。
全ての生き物が夢の中に在る時刻、けれど忍である佐助にとってはその時こそ己が唯一手に出来る自由の時間だった。
武田軍所属・真田忍隊が長であり、戦場にては主と共に戦場を駆け抜ける戦忍、猿飛佐助は、今、木の葉ざわめく闇の中を駆け抜けていた。
音も無く、疾風よりもなお速く。
月は厚い雲の後ろに身を潜め、今や、真暗な森の道を照らす灯火はどこにも無い。
それでも佐助は迷う事無く、木々にぶつかることも走り抜ける。
夜目がきく、というのもあるが、それ以上に佐助はこの森の地理を、知りすぎているくらいに把握していた。
それは、目を閉じていても道が分かる程。
それも当然だ、佐助はこの森をずっと昔から知っている。
小さい頃、それこそ、四つか五つ、物心付き始めた頃から。
そして、何度も何度も何度も、数え切れないくらいに足を運んだ。
だから、この森は佐助の庭も同然なのだ。
「……っ」
ひゅ、と小さく息をついて、佐助は跳躍した。
近場にあった木の幹を足場にして、また別の、太い木の枝へと飛び移る。
そのまま佐助は、獣のように枝から枝へと飛び、上へ上へと移動していく。
やがて、この辺りでも一番背の高い杉の木の、てっぺんに辿り着く。
そこでようやく佐助は足を止めた。
頬を撫でて過ぎて行った夜風、その冷たさに佐助は一瞬目を閉じた。
冷え切った耳たぶが、じん、とかじかんで少し痛い。
佐助は、星も何も無い、ただ黒く広がる夜空を一度仰ぎ、それからくるりと辺りを見回した。
何も無い、ように見える。
誰もいない、ように感じる。
……「待ち人」は、気配を断つのが上手い。
もしかしたら、己にも分からないほどに気配を隠しているだけで、もうこの森にいてどこかに潜んでいるのかもしれない。
でも、自分はこんなにも分かりやすい、目立つ場所にいて、しかも気配だって消してないから、「彼」はこちらが来たことくらいすぐに分かりそうなものだが。
それでも出て来ないのは、気まぐれなのか、それとも本当に来ていないのか。
佐助は、小さく小さく口を開いて
「……―――」
彼の名を呼ぶ呟きを、夜風にのせた。
音も無く、疾風よりもなお速く。
月は厚い雲の後ろに身を潜め、今や、真暗な森の道を照らす灯火はどこにも無い。
それでも佐助は迷う事無く、木々にぶつかることも走り抜ける。
夜目がきく、というのもあるが、それ以上に佐助はこの森の地理を、知りすぎているくらいに把握していた。
それは、目を閉じていても道が分かる程。
それも当然だ、佐助はこの森をずっと昔から知っている。
小さい頃、それこそ、四つか五つ、物心付き始めた頃から。
そして、何度も何度も何度も、数え切れないくらいに足を運んだ。
だから、この森は佐助の庭も同然なのだ。
「……っ」
ひゅ、と小さく息をついて、佐助は跳躍した。
近場にあった木の幹を足場にして、また別の、太い木の枝へと飛び移る。
そのまま佐助は、獣のように枝から枝へと飛び、上へ上へと移動していく。
やがて、この辺りでも一番背の高い杉の木の、てっぺんに辿り着く。
そこでようやく佐助は足を止めた。
頬を撫でて過ぎて行った夜風、その冷たさに佐助は一瞬目を閉じた。
冷え切った耳たぶが、じん、とかじかんで少し痛い。
佐助は、星も何も無い、ただ黒く広がる夜空を一度仰ぎ、それからくるりと辺りを見回した。
何も無い、ように見える。
誰もいない、ように感じる。
……「待ち人」は、気配を断つのが上手い。
もしかしたら、己にも分からないほどに気配を隠しているだけで、もうこの森にいてどこかに潜んでいるのかもしれない。
でも、自分はこんなにも分かりやすい、目立つ場所にいて、しかも気配だって消してないから、「彼」はこちらが来たことくらいすぐに分かりそうなものだが。
それでも出て来ないのは、気まぐれなのか、それとも本当に来ていないのか。
佐助は、小さく小さく口を開いて
「……―――」
彼の名を呼ぶ呟きを、夜風にのせた。
ざわ。
それに応えるように、風が一層強く佐助の体に吹きつけた。今度は、冷たくない。
ああ、と佐助は思わず笑った。来てるんだね、と。
気配は決して感じないし、確たる証拠も無い。それでも、佐助には分かるのだ、「彼」はここに、すぐ近くに居る。
逢引2
それに応えるように、風が一層強く佐助の体に吹きつけた。今度は、冷たくない。
ああ、と佐助は思わず笑った。来てるんだね、と。
気配は決して感じないし、確たる証拠も無い。それでも、佐助には分かるのだ、「彼」はここに、すぐ近くに居る。
逢引2