ちょっと息抜きに瀬戸内夫婦ネタ投下。
- 夫就と妻親の一時。エロ本番なし。
「…おい」
「んだよ」
「…どういうつもりだ。その厳つい図体をどけろ」
「おいおい、妻にそういう暴言吐いて良いと思ってんのか?」
己を見上げ冷たい視線を送ってくる元就なんて、なんのその。
気にも留めずに元親は性急に夫である彼の着物のあわせを解いて、その間から指を這わせていく。
何だかんだ文句を言いつつも、元親に成されるままになっている元就は体中の力を抜いて、
己の胸元に頬を寄せ、忙しく動き回る度に揺れる妻の鈍色の髪を見つめていた。
塗れた音を立て、口付けてくる唇は熱く柔らかい。
普段己が好んで口付けを交わすものだから、よく分かる。
湿り気を帯びた其れは躊躇いなく胸の突起に舌を絡めてきて、上昇して来たと思えば、顎に歯を立てられる。
元就は前髪を掌でかき上げると、もう片方の手で元親の頭を撫でてやる。
「…ん…」
短く声を発し、顎や首筋の辺りを彷徨っていた元親の唇が離れていく。
布団の上に膝をつけ、身体を起こした彼女と目が合うと、
熱気を帯びた挑戦的な瞳に、元就は己の胸の一部分が貫かれる感覚を覚える。
「やっぱ駄目か?」
物欲しそうな声に、元就は首を横に振り、彼女の手を捜して握り締めた。
「…病み上がりだ、うつる可能性がある」
「でも治ったんだろ?熱の篭っている感じしねぇしよ」
元親はそう言うと、元就の額に己の額を少しの間引っ付けて、また起き上がる。
「それに馬鹿は風邪ひかねぇっていうだろ?」
「………」
「………」
「…………」
「……まぁ、ぶっちゃけるとよ…」
自分の帯を解き、上半身を露出させ、元親はそのまま元就の胸板に乳房を押し付ける。
押し付けられた乳房は圧し潰れ、その感触に不覚にも分身に熱が篭るのを感じてしまい、元就は誤魔化すように咽込んだ。
「魘されてる時の元就…すげぇ色っぽかった」
「んなッ?!」
ボッと顔中に火が灯った様に熱くなるのを感じた。
「気付かなかったか?息荒くしてよ、顔赤くて汗塗れで。…おまけに掠れた声で俺の名前呼ぶんだぜ」
「わ、我は知らぬぞ!!」
「そりゃお前寝てたから」
無意識じゃね?と笑いながら言う元親に、元就は心の中で何という恥辱か…そう呟いて、
腕で顔を隠そうとすれば、自分より力のある妻の手に阻止される。
「大丈夫。痛くしねぇから」
「阿呆か。痛むは貴様の方であろう」
フンッ、と鼻を鳴らす元就に、元親は不服そうに唇を尖らせる。
「んとにノリの悪い野郎だな。…とにかく、テメェは何もしなくて良いから。黙って寝てろ。でもって勃たせろ」
「何を」
「ナニを」
「……下品な…ッ」
そんな下品な女に惚れて、口説いて来たのは何処のどいつだ?と言われると、最早返す言葉が見つからない。
頭が朦朧とするのは、風邪の熱ではない筈だ…。
しかし主導権を握られるというのは、元就からするとどうにも不愉快極まりない。
「勃たせれるものなら、勃たせてみるがいい」
それが最後の砦。でもきっとそれも長くは持たないだろう。確信出来る。
「んだよ」
「…どういうつもりだ。その厳つい図体をどけろ」
「おいおい、妻にそういう暴言吐いて良いと思ってんのか?」
己を見上げ冷たい視線を送ってくる元就なんて、なんのその。
気にも留めずに元親は性急に夫である彼の着物のあわせを解いて、その間から指を這わせていく。
何だかんだ文句を言いつつも、元親に成されるままになっている元就は体中の力を抜いて、
己の胸元に頬を寄せ、忙しく動き回る度に揺れる妻の鈍色の髪を見つめていた。
塗れた音を立て、口付けてくる唇は熱く柔らかい。
普段己が好んで口付けを交わすものだから、よく分かる。
湿り気を帯びた其れは躊躇いなく胸の突起に舌を絡めてきて、上昇して来たと思えば、顎に歯を立てられる。
元就は前髪を掌でかき上げると、もう片方の手で元親の頭を撫でてやる。
「…ん…」
短く声を発し、顎や首筋の辺りを彷徨っていた元親の唇が離れていく。
布団の上に膝をつけ、身体を起こした彼女と目が合うと、
熱気を帯びた挑戦的な瞳に、元就は己の胸の一部分が貫かれる感覚を覚える。
「やっぱ駄目か?」
物欲しそうな声に、元就は首を横に振り、彼女の手を捜して握り締めた。
「…病み上がりだ、うつる可能性がある」
「でも治ったんだろ?熱の篭っている感じしねぇしよ」
元親はそう言うと、元就の額に己の額を少しの間引っ付けて、また起き上がる。
「それに馬鹿は風邪ひかねぇっていうだろ?」
「………」
「………」
「…………」
「……まぁ、ぶっちゃけるとよ…」
自分の帯を解き、上半身を露出させ、元親はそのまま元就の胸板に乳房を押し付ける。
押し付けられた乳房は圧し潰れ、その感触に不覚にも分身に熱が篭るのを感じてしまい、元就は誤魔化すように咽込んだ。
「魘されてる時の元就…すげぇ色っぽかった」
「んなッ?!」
ボッと顔中に火が灯った様に熱くなるのを感じた。
「気付かなかったか?息荒くしてよ、顔赤くて汗塗れで。…おまけに掠れた声で俺の名前呼ぶんだぜ」
「わ、我は知らぬぞ!!」
「そりゃお前寝てたから」
無意識じゃね?と笑いながら言う元親に、元就は心の中で何という恥辱か…そう呟いて、
腕で顔を隠そうとすれば、自分より力のある妻の手に阻止される。
「大丈夫。痛くしねぇから」
「阿呆か。痛むは貴様の方であろう」
フンッ、と鼻を鳴らす元就に、元親は不服そうに唇を尖らせる。
「んとにノリの悪い野郎だな。…とにかく、テメェは何もしなくて良いから。黙って寝てろ。でもって勃たせろ」
「何を」
「ナニを」
「……下品な…ッ」
そんな下品な女に惚れて、口説いて来たのは何処のどいつだ?と言われると、最早返す言葉が見つからない。
頭が朦朧とするのは、風邪の熱ではない筈だ…。
しかし主導権を握られるというのは、元就からするとどうにも不愉快極まりない。
「勃たせれるものなら、勃たせてみるがいい」
それが最後の砦。でもきっとそれも長くは持たないだろう。確信出来る。
唇を吊り上げ、不敵笑いながら見下ろしてくる妻は本当に美しく、
組み敷かれた夫は思わず感嘆の溜息を零した。
組み敷かれた夫は思わず感嘆の溜息を零した。