戦国BASARA/エロパロ保管庫

がんばれ!うじまさちゃん

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匿名ユーザー

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だれでも歓迎! 編集
北条氏政、若返りバージョン。需要がなくてもそれがし元気。
小田原城のどじっ娘殿様、うじまさちゃんはセンチメンタルジャーニー。
周りの大名はいじめっこだらけで、いつも大変だけどがんばるの。
お守りくだされご先祖さまああぁあ!



小田原城には桜が似合う。
城下町だけでなく、城の外堀にも中堀にも植えられた無数の桜の木は、
いつでも満開に咲き誇り、可憐な薄紅色の花弁を、爽やかな青空に舞わせている。
そう、小田原城の桜はいつでも満開だ。
夏でも冬でも、ほぼ一年中開花予想日。ずれたり外れたりはありえない。
それこそありえないとかいわれても困っちゃう。だって真実だから。
小田原城では、桜は毎日満開御礼。
城下の人々はその理由を、きっとご城主様が桜の精みたいに可愛いからだと信じている。



今日も今日とてひらひらと、花びらの舞う城の前庭で、おぎゃあと上がった
甲高い悲鳴に、風魔小太郎は巨大門の上から下を見下ろした。
白い玉砂利の敷き詰められた美々しい庭の真ん中に、小さな青い影が突っ伏している。
またかと呆れながらも顔には出さず、とりあえず起こすために駆け寄る。
だが差し出した手は、うるさい寄るなと小さな白い手に、ぴしゃりと払いのけられた。
「年寄りでもなし、手などいらん!この程度で参ってお城が守れるかあ!」
見ていてくだされご先祖さまあ!と威勢はいいが、うまく腰が立たないらしく
足元がふらふらだ。
仕方なく腰帯を掴んで持ち上げる。何をするかあ!と喚きながら、ふわんと浮き上がった
軽い体は、立たせても小太郎の胸までしか届かなかった。
やたら仰々しい長槍、鹿刀槍綱廣にすがり、きっとこちらを睨んだのは、この小田原城
城主、北条うじまさだ。
白っぽい髪、つやつやのほっぺた、小さな顔。低い背丈と折れそうに細い体。
切れ長の眦をきっとつりあげているが、それが却って愛らしい。
容姿端麗、眉目秀麗、朱唇皓歯。奥州風に言うならソープリティ。その姿はまさに
春の妖精のごとく。
額につけた羽飾りを震わし、怒っているつもりらしい、可憐そのものの顔で
小太郎を睨みながら、うじまさは小さな拳をぶんぶんと振り回した。
「ええい、わしがせっかくお城を守るため、鍛錬を積んでいるというのに
お前はなんじゃ!雇われ忍者ごときが邪魔をするでないわ!離さんか!」
じたばた暴れる小さな体に、ため息をついて帯から手を離す。
途端にふぎゃあと悲鳴を上げて、うじまさは前のめりに倒れこんだ。
砂利の上に、鹿刀槍綱廣がごろんと転がる。
「ばかもーん!いきなり離すやつがあるかあ!」
どうしろというのか、と思いながらも雇われ人の身、見捨てて行くのもためらわれて、
小太郎はそっとその場に座り込んだ。
槍が持ち上げられず、うんうん呻くうじまさを、真横で膝を突いてじっと見守っていると、
ああいた!と門の向こうから数人の武士が駆け寄ってきた。
「殿!またこんなところで槍なぞ振り回して!」
「お手がすりむけますぞ!」
「腰を痛くしますぞ!」
「ええい、やめんか離さんか!」
「殿は殿なんですから、お城の奥でじっとなさっていてください!」
「殿が何かすると余計に手間がかか……いや、とにかくこちらへ!」
「皆のもの、殿をお連れせい!」
「やめーい!わしは鍛錬中じゃあ!」
ひらひら舞い飛ぶ桜を縫って、なんでこの城のもんはみんなわしの邪魔をするんじゃあ!と
可憐な悲鳴があたりに響き渡った。
三人がかりで担ぎ上げられ、わっしょいわっしょいと門の向こうに運ばれていく
主を見送り、小太郎はやれやれとため息をついて桜を見上げた。

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