「うおおお!?さすがはお館様、それはいかなる技でございまするか!」
「ぬう、これぞ不動如山!いずれ転じて炎と化す!……だが今は、わしにかまわず行くのだ幸村!」
「し、しかしお館様!」
「よいから行けい!触ってはいかん!」
「い、行ってくだされ幸村どのおお!」
「たのみまするうう!どうかあ!」
「我らはもう、立てませぬ!」
「むしろ勃ちっぱなしにござればああ!」
「痛い!直垂に食い込んで痛い!」
「ぬう、これぞ不動如山!いずれ転じて炎と化す!……だが今は、わしにかまわず行くのだ幸村!」
「し、しかしお館様!」
「よいから行けい!触ってはいかん!」
「い、行ってくだされ幸村どのおお!」
「たのみまするうう!どうかあ!」
「我らはもう、立てませぬ!」
「むしろ勃ちっぱなしにござればああ!」
「痛い!直垂に食い込んで痛い!」
信玄のみならず、人山のあちこちからかかる悲痛な声に、幸村の目がかっと燃え上がった。
「わかり申した!この幸村、皆様方のお心受けて、必ずや徳川を倒して見せましょうぞ!」
溢れる涙を振り払い、すっくと立ち上がった幸村の勇姿を、無数の目が驚嘆と驚愕をもって見上げた。
上から見れば谷間、下から見れば山。されどやんぬるかな、下から見ても絶対領域。
だがそれがいい。
夕暮れ深き戦場に、闘魂絶唱、雄たけびが響き渡る。
ただ戦場のみを見つめ、高々と槍をかざす。兵も連れずただ一騎、十万の兵へと突っ込んでいく
幸村の後姿に、倒れ伏した人々の間から次々と、熱い激励の声が上がった。
「燃えよ幸村ああ!」
「幸村殿、燃えてくだされー!」
「某も萌えまするうう!」
「幸村殿、萌えー!」
「萌えぇー!」
「萌え滾るうう!」
「あんたらなんか、漢字違くない?」
「わかり申した!この幸村、皆様方のお心受けて、必ずや徳川を倒して見せましょうぞ!」
溢れる涙を振り払い、すっくと立ち上がった幸村の勇姿を、無数の目が驚嘆と驚愕をもって見上げた。
上から見れば谷間、下から見れば山。されどやんぬるかな、下から見ても絶対領域。
だがそれがいい。
夕暮れ深き戦場に、闘魂絶唱、雄たけびが響き渡る。
ただ戦場のみを見つめ、高々と槍をかざす。兵も連れずただ一騎、十万の兵へと突っ込んでいく
幸村の後姿に、倒れ伏した人々の間から次々と、熱い激励の声が上がった。
「燃えよ幸村ああ!」
「幸村殿、燃えてくだされー!」
「某も萌えまするうう!」
「幸村殿、萌えー!」
「萌えぇー!」
「萌え滾るうう!」
「あんたらなんか、漢字違くない?」
虎の若子は強かった。
炎の勢いで戦場を駆け抜ける。槍の一振りで雑兵が吹っ飛び、一突きで鬼将が倒れた。
旋風に赤揃えが舞い上がる。赤い鉄に押し込められた柔肉が、はみ出る勢いで
ゆっさゆっさと揺れるたび、千倍の兵や敵将が股間を押えてその場に倒れ伏す。
絶対領域は神だった。
やがて夕日が地平の影に迫る頃、関ヶ原の地の上に立っているのは幸村と、
奇怪な機械音を響かせながら迫る忠勝、その肩に乗った家康の、三人だけとなっていた。
炎の勢いで戦場を駆け抜ける。槍の一振りで雑兵が吹っ飛び、一突きで鬼将が倒れた。
旋風に赤揃えが舞い上がる。赤い鉄に押し込められた柔肉が、はみ出る勢いで
ゆっさゆっさと揺れるたび、千倍の兵や敵将が股間を押えてその場に倒れ伏す。
絶対領域は神だった。
やがて夕日が地平の影に迫る頃、関ヶ原の地の上に立っているのは幸村と、
奇怪な機械音を響かせながら迫る忠勝、その肩に乗った家康の、三人だけとなっていた。