任務で出かけた先で同僚や土地の者に誘われれば、不利にならないのならば簡単に誘いに乗った。
好んで夜鷹の扮装をした。
他のくのいちのしない行動を好む自分の理由が何であるか、佐助は潔癖なくのいちの言葉で理解したのだ。
好んで夜鷹の扮装をした。
他のくのいちのしない行動を好む自分の理由が何であるか、佐助は潔癖なくのいちの言葉で理解したのだ。
「そうか、俺は色狂いだったんだ」
そういう人種がいるとは聞いていた。
訓練や意思でどうにかなるものではなく大概は生まれついてのものなのだと。
訓練や意思でどうにかなるものではなく大概は生まれついてのものなのだと。
それから佐助は奔放に振る舞った。
下忍から里長まで、気になる相手がいれば男女関係なく床に誘った。
場所も構わなかった。
か弱い町娘の扮装をし、ならず者たちになぶられたり、敵に破れたふりをし、犯されたりもした。
色事専門の忍びとの情事を褒美にねだりもした。
「佐助、自重しろ」
「いいじゃない。不利になる真似はしないよ」
どれだけ情事を繰り返そうとも佐助は変わらなかった。
娘というよりは少年のような風貌に、生臭さの感じられない飄々とした態度。
身体も、他のくのいち達が男を知り成熟していくのに、佐助は胸や尻の肉付きが悪いまま。
色に狂わぬ色狂い、どれだけ身体を重ねても心は重ねず、欲に溺れども情には溺れず。
佐助は何処までも優秀な忍びだった。
下忍から里長まで、気になる相手がいれば男女関係なく床に誘った。
場所も構わなかった。
か弱い町娘の扮装をし、ならず者たちになぶられたり、敵に破れたふりをし、犯されたりもした。
色事専門の忍びとの情事を褒美にねだりもした。
「佐助、自重しろ」
「いいじゃない。不利になる真似はしないよ」
どれだけ情事を繰り返そうとも佐助は変わらなかった。
娘というよりは少年のような風貌に、生臭さの感じられない飄々とした態度。
身体も、他のくのいち達が男を知り成熟していくのに、佐助は胸や尻の肉付きが悪いまま。
色に狂わぬ色狂い、どれだけ身体を重ねても心は重ねず、欲に溺れども情には溺れず。
佐助は何処までも優秀な忍びだった。
とある家に仕えてみないかと言われたのは、そんな生活に飽きてきた頃だった。
いかに佐助が色事が好きでも、同じ相手ばかりでは飽きる。
忍びも、町人も、武士も、もうつまらない。
いっそ宮廷にでも忍びこむか、異人や獣でも試すかといささか危険な方向に思考を向けていた。
「えーっ…何処です?」
ひとつの家に縛られるのは佐助には嬉しくないことだった。
酒や薬、賭け事のように金銭を使うわけではなく、依存性があるわけでもない佐助の趣味であるが、狭い範囲で決まった相手を使えばあまり歓迎出来ない事態になることはわかっている。
いかに佐助が色事が好きでも、同じ相手ばかりでは飽きる。
忍びも、町人も、武士も、もうつまらない。
いっそ宮廷にでも忍びこむか、異人や獣でも試すかといささか危険な方向に思考を向けていた。
「えーっ…何処です?」
ひとつの家に縛られるのは佐助には嬉しくないことだった。
酒や薬、賭け事のように金銭を使うわけではなく、依存性があるわけでもない佐助の趣味であるが、狭い範囲で決まった相手を使えばあまり歓迎出来ない事態になることはわかっている。




