戦国BASARA/エロパロ保管庫

右目と左目11

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匿名ユーザー

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小十郎が屋敷を出た後も、政宗は不審がる家臣の目も憚らず泣き崩れていた。

『…そっか。俺達って、案外似たもの同士なんだな』
『慣れない土地でちょっと不安なトコもあるけど、何だかお前とは仲良くや
れそうな気がするぜ』
『これからヨロシクな、独眼竜。……ううん、政宗』

あれだけ信頼を寄せてくれていた元親に、自分は下らない嫉妬から、何て愚
かな真似をしてしまったのだろうか。
もしも、もしもこのまま、二度と元親に会えなくなるような事にでもなった
ら、自分は悔やんでも悔やみ切れない。
「俺は…俺は、何て事……sorry…sorry、元親……許して……」
畳の上には、幾粒もの竜の落涙が染み込んでいく。
「おい!いつまでもこんなトコで何やってんだ!お前がしっかりしないで、
どうすんだよ!?」
するとそこへ荒々しく足音を立てながら、政宗の伊達家の重臣にして、従
兄弟でもある伊達成実が踏み込んできた。
「お前の謝る相手は、その畳かよ!?違うだろ!?」
「でも…でももう俺、アイツに合わせる顔……」
「…ざけんな!お前、侘び入れんのまで、小十郎任せにするつもりか!?」
「!」
容赦のない成実の叱咤は、それまで徒に自分を責め続けているだけだった政
宗の思考を、漸く正常に戻す。
「俺達も行くぞ。…いいな、梵天!?」
そう促す成実に、政宗は涙を拭うと力強く頷いた。


「…やっと大人しくなったか。でも、おネェちゃんが悪いんだぜ?言う事聞
かねぇじゃじゃ馬には、お仕置きが必要ってな」
地中深く突き立てられた碇槍に、両腕を固定された元親は、自分の上で動き
続ける男達を、涙でぼやけた瞳で呆然と眺めていた。
最早、何人の男が自分を貪ったのか、数える事すら放棄していた。
ならず者たちの狼藉によって、無残に引き裂かれた元親のソコは、紅い流れ
も覆い尽くす程、おびただしい白濁で溢れ返っていt
「……だから、何でこの俺があのクソブスで、ありえねぇ妄想しなきゃなら
ないんだよ!こんなの『さーびす』もへったくれもねぇどころか、暴力表現
や地獄絵図・はたまたどっか地方自治体の、青少年健全育成条例違反モノだ
ろうがああぁ!!」


意味不明の絶叫を放ちながら、それでも小十郎の馬は、元親のいる国境付近
の山を目指して駆けて行く。
我に返った小十郎は、手綱を握り直すと、限界まで馬の速度を上げた。
「……死ぬんじゃねぇぞ、ブス。お前が死んじまったら、政宗様が悲しむん
だ。俺は、政宗様のそんな顔は見たくねぇ」
口にしながら、それが妙に空々しい科白である事に、小十郎は失笑する。

──その政宗様を、不安にさせていたのは誰だ。

『昨日の敵は今日の友』ではないが、敗将であった元親の招聘を、誰よりも
喜んでいたのは、政宗だった。
内外に多くの敵や確執を持つ政宗にとって、四国からやってきた海賊の女頭
領は、まるで姉のような存在であったのだ。
しかし、その元親率いる長曾我部軍と戦をしたばかりなのもあり、そんな政
宗の彼女への溺愛ぶりは、他の家臣や精鋭達に、あらぬ疑いや誤解を招くお
それもある、と考えていた。
だから、あえて小十郎は、元親に対して必要以上に厳しく接した。
そうする事で、元親に自分の置かれている立場を理解させ、政宗にもある程
度の自制を促そうとしていたのだ。

ところが、よかれと思ってやった事は、すべて裏目に出てしまった。
部下達のやっかみから守る意味で、始終元親に関わっていた事が、逆に政宗
に不信感を抱かせる事になり、そして不器用な己の言動は、殊の外(ことの
ほか)根は繊細だった元親の心を傷付けていたのだ。
改めようにも、最早小十郎の舌は彼女への憎まれ口や雑言が染み付いてしま
ったのか、それ以外の言葉を語る事が出来なかった。
もっとも、今更取り繕った所で、自分はすっかり元親に毛嫌いされているの
で、関係の修復は見込めそうにないのだが。

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