戦国BASARA/エロパロ保管庫

氏政公がみてる18

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bsr_e

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酩酊の宴は終わった。
「いやー、スッキリしたー」
言ったのは佐助だったが、その言葉はかすがの心を代弁していた。
「…………」
小田原を後にして、もうずいぶん経つ。
憑き物が取れたような気分だった。名残惜しいとか物足りないとか、そういう不埒な思いは
すべて相模に置いてきたのだ。
だから、身が軽い。――代わりに、尻と秘所がヒリヒリする。
かすがは佐助があれこれ言うのを、つんけんとした態度で牽制しながら、それでも一緒に
並んで歩いていた。

佐助は思い出したようにあっと声を漏らすと、かすがに向かって念を押すように言った。
「あんなことしたの、他言無用で頼むぜ。旦那と大将に知れたら、さすがにお咎めなしって
わけにはいかないからさ」
「ほう?」
「堅物で困るぜ、ったくもう……」
へらへら笑って言う佐助に、かすがは意地の悪い表情を向けた。
「バレたら首が飛ぶか? 面白いな、いいことを聞いた」
「やだなぁ、脅すつもり?」
鼻で笑って見せると、佐助は大仰に肩をすくめる。
「なに言ってるのさ、お互い様じゃないの。いいのかなー、かすがの大事なご主人様に
あることないこと伝えちゃっても。かすがの体のどこが弱くて、どこが一番感じるか、みんな
教えちゃってもいいんだぜ?」
「貴様……!」
即座に苦無を構えると、佐助は飛ぶように後ろへ下がりながら笑った。
「だから、お互い様ってこと。怖い顔すんなって、仲良くいこうぜ」
「…………」
軽薄そうな顔をしばらく睨んでいたかすがだったが、無言で苦無を収めると佐助に背を向けた。
その背中に佐助はしつこく話しかけてくる。
「ねー、かすが。越後まで送ってやろうか?」
「いらん」
駆け寄ってきた佐助に鋭い声を投げつけるものの、彼は食い下がってきた。
「送ってやるよ。ついでに今度はふたりっきりで……なんてね」
そう言うと、ぱちっと片目を閉じて見せる。
いたずらっぽい顔の裏にいまだ情欲の炎がくすぶっているような、そんな表情だった。
あれだけ欲にまみれていながら、なお求めるものがあるのか。
佐助の欲望が一途に自分だけを見つめているのだと思うと、
「……ふふっ」
かすがはその顔に優しく笑いかけていた。
腕を自分の肉体に絡ませ艶っぽく腰を振ると、佐助がひゅうと口笛を吹く。
手のひらで胸のあたりをひと撫でし、そのままするすると装束の中へ滑らせた。
「おっ」
いいねえ、とばかりに頬を緩める佐助の眼前にソレを構えて見せる。
「なっ!?」
佐助は目を丸くした。
かすがの手の中のものと、かすがの顔を交互に見ながら絶句している。
「……ふふふふっ」
「――へへっ、冗談……?」
前にもこんなことがあったような。
言いながら引き攣った笑みを浮かべた佐助に構わず、かすがは笑って拳銃の引き鉄を引いた。



おわり
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