「……そりゃあ、まぁ…初めての時は痛いのと嬉しいのと…おっとどこが痛いのかは聞くなよ、俺も恥ずかしいんだ」
「あ、ああ、分かっている」
ついこの間の朝の事を思い出し、慶次は更に赤くなった。
「…俺もこういうのを話すのはお前だけなんだからな」
視線を逸らして恥らう元親は、慶次から見てもかなり色っぽく見える。
戦場に立つ姿は、それこそ西海の鬼の名に相応しいほど荒々しく勇ましいが、あの元親がこうも変わるとは、と感嘆する。
恋をすると女は綺麗になるっていうけれど、外見だけじゃなく仕草にも現れるんだ、と妙に納得して一人で頷いた。
「…でもよ、こう元就に抱き寄せられた時には心臓が飛び出すんじゃないかってぐらいに跳ねやがって困ったなぁ」
ははは、と明るく笑い飛ばしているが、どこか声が上擦っている。
「互いに何も着てねぇものだから、肌と肌が密着して…何つーか、余計に興奮するんだよ」
お前も分かるだろう、と元親に言われ、慶次は釣られて頷く。
「んで、あいつの綺麗な顔がこう間近にあるものだから、目を逸らそうにもそれが出来なくって、気付いたら口付けられてて…」
元親が手振りを交えて話すものだから、余計に想像力が働いてしまう。
慶次の頭の中に、ふと幸村の真摯な目線が浮かび、熱が上がる。
「……気付いたら、ぼうっとして天井眺めていたな」
いつまで寝ている気だ、と怒られてから気付いたんだけど、と元親は頬を掻きながら苦笑した。
「ふーん…」
「よし、じゃあ、今度は慶次の番だ」
俺が恥ずかしいのを堪えて話したんだから、と元親は慶次の肩を掴むと、にやりと笑った。
「………実はよく覚えていないんだ」
ぐっと言葉に詰まりながらも、情けない顔をして慶次は俯いた。
「…もう、夜の事が脳裏に蘇ってかぁっとなって、ぐるぐると考えていたんだけど、気付いたら朝ごはん食っていた」
慶次の告白を受けた元親は、次の瞬間には大爆笑をしていた。
「いやぁ、もう、それはとってもお前らしいよ!うん、最高だな!」
ばしばし、と肩を叩いて、慰めにもならない言葉を掛けた。
「人事だと思って…ひどいなぁ」
「まあ、そいつと慶次はちゃんと好きあっているんだろ?じゃあ、良いじゃねぇか」
お前にも素敵な恋の華が咲く事を祈っているよ、と元親は艶やかに笑み、慶次の額へ口付けた。
「こいつは俺からのおまじないだ」
頑張れよ、と明るく送り出された慶次は、はにかみながらも大きく頷いた。
「あ、ああ、分かっている」
ついこの間の朝の事を思い出し、慶次は更に赤くなった。
「…俺もこういうのを話すのはお前だけなんだからな」
視線を逸らして恥らう元親は、慶次から見てもかなり色っぽく見える。
戦場に立つ姿は、それこそ西海の鬼の名に相応しいほど荒々しく勇ましいが、あの元親がこうも変わるとは、と感嘆する。
恋をすると女は綺麗になるっていうけれど、外見だけじゃなく仕草にも現れるんだ、と妙に納得して一人で頷いた。
「…でもよ、こう元就に抱き寄せられた時には心臓が飛び出すんじゃないかってぐらいに跳ねやがって困ったなぁ」
ははは、と明るく笑い飛ばしているが、どこか声が上擦っている。
「互いに何も着てねぇものだから、肌と肌が密着して…何つーか、余計に興奮するんだよ」
お前も分かるだろう、と元親に言われ、慶次は釣られて頷く。
「んで、あいつの綺麗な顔がこう間近にあるものだから、目を逸らそうにもそれが出来なくって、気付いたら口付けられてて…」
元親が手振りを交えて話すものだから、余計に想像力が働いてしまう。
慶次の頭の中に、ふと幸村の真摯な目線が浮かび、熱が上がる。
「……気付いたら、ぼうっとして天井眺めていたな」
いつまで寝ている気だ、と怒られてから気付いたんだけど、と元親は頬を掻きながら苦笑した。
「ふーん…」
「よし、じゃあ、今度は慶次の番だ」
俺が恥ずかしいのを堪えて話したんだから、と元親は慶次の肩を掴むと、にやりと笑った。
「………実はよく覚えていないんだ」
ぐっと言葉に詰まりながらも、情けない顔をして慶次は俯いた。
「…もう、夜の事が脳裏に蘇ってかぁっとなって、ぐるぐると考えていたんだけど、気付いたら朝ごはん食っていた」
慶次の告白を受けた元親は、次の瞬間には大爆笑をしていた。
「いやぁ、もう、それはとってもお前らしいよ!うん、最高だな!」
ばしばし、と肩を叩いて、慰めにもならない言葉を掛けた。
「人事だと思って…ひどいなぁ」
「まあ、そいつと慶次はちゃんと好きあっているんだろ?じゃあ、良いじゃねぇか」
お前にも素敵な恋の華が咲く事を祈っているよ、と元親は艶やかに笑み、慶次の額へ口付けた。
「こいつは俺からのおまじないだ」
頑張れよ、と明るく送り出された慶次は、はにかみながらも大きく頷いた。
了




