戦国BASARA/エロパロ保管庫

睡蓮

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  • まっくら森」の続き
  • なんか小十郎がアレな人
  • 御館様大人気ないどころじゃない
  • 強制和姦の癖にエロはあって無きが如し!

そんなこんなでどぞー



「だいっしゃりん!」
暑苦しい声を上げて幸村が槍を振るう。
その鋒が当たる寸前に佐助はするりと地面に潜り少し離れた場所に降り立った。

「佐助!真面目にやらぬか!」
「はいはい。俺様すっごい真面目にやってますよー。だけどそろそろ向こうに行かないと。」
ちらりと背後の屋敷に視線を送る。軍議の際の警護を信玄に頼まれているのだ。
ああ、そうかと日の高さを見て幸村は呟いた。
「なあ、佐助。」
じゃあそういう事で、と佐助が向かおうとすると幸村が呼び止めた。

「んーどうかした?」
「お館様と上手くいっておらぬのか?」
その真剣な眼差しに苦笑する。
「さあねえ。」
佐助はそうとだけ答えると音もなく姿を霧散させた。

軍議とは名ばかりの腹の探りあいを屋根裏から見下ろし佐助は苦笑した。
同じく天下を目指す者達が一時的に利害の一致を見て手を組もうと言うのだから仕方ないけれど。

そろそろお開きと言うところで佐助は部下に声をかけた。
「少し気になる事があるから此処はたのむよ。」
「わかりました。」
そのまま屋根へ向かう。
端の方に腰をかけた人影を見て佐助は近付いた。

「なにむくれちゃってるわけ?」
「別に、お前には関係無い。」
佐助は苦笑して溜め息をついた。理由は分かっていた。
謙信が信玄と話をしているのが気に入らないのだ。
「大事にして貰ってんだろ?何が不満なわけ?」
「不満など無い。只面白くないだけだ。」
それを不満って言うんじゃないの?と思ったが言わないでおいた。

「へいへい。そろそろ終りそうだし迎えに行ったら?」
「馬鹿!それを早く言え!」
かすがは佐助を睨むとそのまま姿を消した。
やれやれ、としゃがみ込む。
「ふう。」

俺にしてみれば羨ましい限りなんだけどね。
忍としてみれば謙信のかすがに対する扱いは最高だと思う。
剣と呼ばれ戦場でも何処でも信用し使われる。それがどれほど素晴らしいことなのか。
それを知りながら、それでもそれ以上を望んでしまうから辛いのだろう。

俺は、俺も道具として使われたい。
何にも優る忍だと刃だとそう思われたい。
それ以上の、それ以外の感情なんて要らないのに。
「昨日の今日だから怒ってるかもねぇ。」

多分、今頃呼んでいる。
そう思う自分も、確実にそうしているだろう大将もどちらも恨めしい。

『儂が諦めるとでも?』

く、と唇が不自然に歪む。
「そもそも諦めるってのがもうおかしいじゃない。」
佐助は跳ねると鴉と共に闇に舞った。


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