「ぁ……」
胸で起こった甘い痺れが、全身に回る。考えることを放棄させる痺れだった。
こんな痺れ、今まで感じたこともない。
見つめてくる目が怖くて、横を向いた。障子は閉まっている。柔らかい日差しが、
庭の木々の陰を作っている。まだ風は冷たいが、じきに温かくなるだろう。
首筋に唇を感じた。信玄もそうしたように、執拗に跡を刻む。烙印のように熱を持つそこに、
政宗は指を置く。指先にも唇を感じた。
幸村の肘に、額を寄せた。衰えた体を間近で見る視線に耐えられない。耳が赤く染まるのを感じた。
生死の境を彷徨ったときに、幸村は政宗の着物を替えて体を清めているはずだ。
気づいたとき、恥ずかしさのあまり熱が上がった。
臥せっていても、政宗は朝晩きっちり体を清めた。最初は幸村の助けがなければ
まともに清められず、幸村の目に手ぬぐいを巻いた状態で手伝わせた。
今更、と幸村は思っているだろう。一番酷い体を見られている。
少しはマシになっただろうが、それでも、どこにも肉がない。貧相という言葉がふさわしい。
「見るなよ。そんな……いい、体じゃねぇよ」
「なんの。吉祥天のようにござる」
耳がさらに赤くなる。天女と比較するな、と心の中で吼える。
「はあぁぁっ……ん……」
胸を吸われ、気の抜けるような声を上げた。慈しむような愛撫には慣れていない。
信玄はいつも政宗をいいように開き、女として高めていった。
感度は嘘のようによくなり、ちょっとした刺激で簡単に濡れ、求めるようになってしまった。
幸村は病んだ体に生気を与えるように少しずつ触れる。愛しくてたまらないのだと、肌越しに伝えてくる。
初めてじゃないなこいつ、とそっと幸村を盗み見る。幸村は政宗の右目に触れた。
眼帯はしていない。白く濁った目をそのまま晒している。
「不気味だろ」
「いいえ」
右の瞼に唇が落ちた。それだけで泣きそうになる。
信玄はけして右目に触れなかった。触れてはいけないもののように扱われた。
ものの距離が正しく測れないのは不便だが、不幸だとは思っていない。右目一つで
命が救われたのだと思っている。
幸村の頭が下がる。首筋にまた跡をつけ、汗ばんだ胸に舌を這わせ、腹を通った。
「や……やだ、ちょっと待て!」
「待たぬ」
どんどん下がる頭を抑えた。幸村は政宗の手を払うと、躊躇うことなく濡れた女陰に舌を這わせた。
「あぁぁっ!」
びりびりと電流を感じた。体が跳ねる。腕が幸村を探した。無茶苦茶に動かすと、頭に触れた。
動物が水を飲むように、ぴちゃぴちゃと音を立てながら幸村は襞を舐め、
入り口に浅く舌を差し込んで蜜を啜った。押しのけようと腕に力を込めるが、
滑ってしまって力がうまく入らない。
せめて声は立てまいと、歯を食いしばった。きつく目を閉じ、荒い息を無理やり
抑え込む。変な咳がせり上がってくる。
幸村は唇で肉芽を食み、舌で転がし、甘く慈しむような愛撫から一転して、
政宗を貪るように舌を動かす。
手が、政宗の脚を撫でた。手から逃げようと脚を動かせば、結果的に幸村の頭を
挟み込んでしまう。声を立てない代わりに小刻みに震え、首を振り、熱く甘い息をせわしなく吐いた。
熱が上がっていく。体内にくすぶる熱ではない。幸村が与える、生気に溢れる熱だ。
もっと欲しい。
もっと奥に与えて欲しい。
指が胎内に侵入する。欲しいのはこんな細いものじゃない、と膣を締める。だが幸村は
政宗の内部を解す行為をやめようとしない。
「や……だ。もっと……そんな、じゃ、」
嫌だと言いながら、腰が浮いて揺れるのを止められない。体の奥に眠るものが、
鎌首をもたげて迫ってきている。
やがて全身がびくりと跳ねた。幸村は荒い息を繰り返す政宗を抑え込み、
目の前で濡れた指を舐めてみせる。
かあっと全身が火照った。見ていられず目をそらせば、耳を舐められる。
こいつどこでそんな技を覚えたんだ、と心の中でがなった。羞恥心が振り切れ、もう何がなんだか分からない。
胸で起こった甘い痺れが、全身に回る。考えることを放棄させる痺れだった。
こんな痺れ、今まで感じたこともない。
見つめてくる目が怖くて、横を向いた。障子は閉まっている。柔らかい日差しが、
庭の木々の陰を作っている。まだ風は冷たいが、じきに温かくなるだろう。
首筋に唇を感じた。信玄もそうしたように、執拗に跡を刻む。烙印のように熱を持つそこに、
政宗は指を置く。指先にも唇を感じた。
幸村の肘に、額を寄せた。衰えた体を間近で見る視線に耐えられない。耳が赤く染まるのを感じた。
生死の境を彷徨ったときに、幸村は政宗の着物を替えて体を清めているはずだ。
気づいたとき、恥ずかしさのあまり熱が上がった。
臥せっていても、政宗は朝晩きっちり体を清めた。最初は幸村の助けがなければ
まともに清められず、幸村の目に手ぬぐいを巻いた状態で手伝わせた。
今更、と幸村は思っているだろう。一番酷い体を見られている。
少しはマシになっただろうが、それでも、どこにも肉がない。貧相という言葉がふさわしい。
「見るなよ。そんな……いい、体じゃねぇよ」
「なんの。吉祥天のようにござる」
耳がさらに赤くなる。天女と比較するな、と心の中で吼える。
「はあぁぁっ……ん……」
胸を吸われ、気の抜けるような声を上げた。慈しむような愛撫には慣れていない。
信玄はいつも政宗をいいように開き、女として高めていった。
感度は嘘のようによくなり、ちょっとした刺激で簡単に濡れ、求めるようになってしまった。
幸村は病んだ体に生気を与えるように少しずつ触れる。愛しくてたまらないのだと、肌越しに伝えてくる。
初めてじゃないなこいつ、とそっと幸村を盗み見る。幸村は政宗の右目に触れた。
眼帯はしていない。白く濁った目をそのまま晒している。
「不気味だろ」
「いいえ」
右の瞼に唇が落ちた。それだけで泣きそうになる。
信玄はけして右目に触れなかった。触れてはいけないもののように扱われた。
ものの距離が正しく測れないのは不便だが、不幸だとは思っていない。右目一つで
命が救われたのだと思っている。
幸村の頭が下がる。首筋にまた跡をつけ、汗ばんだ胸に舌を這わせ、腹を通った。
「や……やだ、ちょっと待て!」
「待たぬ」
どんどん下がる頭を抑えた。幸村は政宗の手を払うと、躊躇うことなく濡れた女陰に舌を這わせた。
「あぁぁっ!」
びりびりと電流を感じた。体が跳ねる。腕が幸村を探した。無茶苦茶に動かすと、頭に触れた。
動物が水を飲むように、ぴちゃぴちゃと音を立てながら幸村は襞を舐め、
入り口に浅く舌を差し込んで蜜を啜った。押しのけようと腕に力を込めるが、
滑ってしまって力がうまく入らない。
せめて声は立てまいと、歯を食いしばった。きつく目を閉じ、荒い息を無理やり
抑え込む。変な咳がせり上がってくる。
幸村は唇で肉芽を食み、舌で転がし、甘く慈しむような愛撫から一転して、
政宗を貪るように舌を動かす。
手が、政宗の脚を撫でた。手から逃げようと脚を動かせば、結果的に幸村の頭を
挟み込んでしまう。声を立てない代わりに小刻みに震え、首を振り、熱く甘い息をせわしなく吐いた。
熱が上がっていく。体内にくすぶる熱ではない。幸村が与える、生気に溢れる熱だ。
もっと欲しい。
もっと奥に与えて欲しい。
指が胎内に侵入する。欲しいのはこんな細いものじゃない、と膣を締める。だが幸村は
政宗の内部を解す行為をやめようとしない。
「や……だ。もっと……そんな、じゃ、」
嫌だと言いながら、腰が浮いて揺れるのを止められない。体の奥に眠るものが、
鎌首をもたげて迫ってきている。
やがて全身がびくりと跳ねた。幸村は荒い息を繰り返す政宗を抑え込み、
目の前で濡れた指を舐めてみせる。
かあっと全身が火照った。見ていられず目をそらせば、耳を舐められる。
こいつどこでそんな技を覚えたんだ、と心の中でがなった。羞恥心が振り切れ、もう何がなんだか分からない。




