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戦国BASARA/エロパロ保管庫
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戦国BASARA/エロパロ保管庫

迷宮情死24

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政宗が休んでいる離れは、最初の頃は医師が通っていたが、病人の容態が落ち着くと、
幸村以外の人は誰も近づかないように命じられた。
そこに誰が休んでいるのかを知っているのは、幸村と佐助だけだった。
「旦那ぁ。さすがに入りびたりすぎだよ」
政宗の休む部屋に、佐助は訪いを入れた。
食事や沐浴の時以外、幸村はこの棟に入らない。だから安心していたのだが、
そろそろ色々なものが限界だったかと、佐助は頭を掻いた。
黙りとおす訳にはいかない。政宗は甲府に帰り、それから奥州に返すことになる。
傍にいるのはひと時だけだと言い聞かせたが、聞いていたかどうかは怪しい。
「旦那。夕餉だよ」
障子を開けた。
乱れた褥。空になった椀と、汚れた匙。広げられた夜着。
盆の上に乗った、書と髪。
茶色いの。黒いの。
折られた筆。割られた硯。幸村が信玄から賜ったものだ。大切にしていたはずのもの。
――これは、なんだ。
まるで、信玄と決別したみたいではないか。
「……旦那?」
人のいた気配はある。白い顔をして眠る政宗を見た。雨に濡れた着物を裂いて脱がせ、
体を拭いて新しい夜着をつけた。痩せ細った体は見ていて辛かった。
確かにここにいた。
幸村は毎日、朝と晩に粥と水盤を届けていた。今日は食べられた、とか、
歩かれるようになった、とか、少しずつ回復しているのを聞いた。
けれど、まだ、この棟から離れて、甲府に戻ることは難しいと。
――だから。
瞬きを忘れたまま、佐助は書を開いた。幸村の字だ。

――お許しください

ただ、それだけ。
政宗の字はない。
「――旦那」
書を放り出して駆け出した。馬屋に向かう。幸村の愛馬と鞍がない。
佐助はぺたりと座り込んだ。辺りに闇の気配が染み出している。
いつ。どうやって。
ぐるぐると考えがめぐった。頭を抱え、藁に崩れ落ちる。
「ばかだよ……俺が、協力してやったのに……」
追っ手を出さねばならない。考えられる限りの手段を使い、探し出すことになる。
真田の忍びは優秀だ。諸国に網の目のように情報を伝える術を持っている。
それらの報を聞き、選び、幸村に伝えていたのは佐助だ。
見つけるのは容易だろう。だから、見つからないようにする対策も講じられる。
――覚悟はしていた。
幸村はまじめすぎる。政宗を思うあまり、信玄を慕うあまり、出奔するかもしれないと
思っていた。その時は、幸村の味方をしてやるつもりだった。
だがこんなことは覚悟していない。
「旦……那……」
政宗は弱っている。元通り健康な体を取り戻すとは思えない。あと何年生きられるか、
と医師が言っていた。血が滞り、臓腑が弱っているという。
政宗もそんなことを言っていると聞いた。幸村が目を腫らして、最期の瞬間まで傍にいて
やりたいと言っていた。
政宗は幸せだろう。好いた男の腕の中で最期を迎えられるのだ。
――その後、幸村はどんな道を辿るというのか。


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