「あいつは凄い奴だ。腕もたつし」
「いや、あんなもんだろ?」
心なしか鋭さを増した軌跡が小十郎の腰を薙ぐ。
がきん、金属のぶつかり合う音に眉を顰める。
「よく気がきくし!」
「いや、鈍いぞあいつ」
更に鋭くなった振りから後ろに跳べば苦無が三本、それぞれ微妙にずらしながら襲いかかってきた。
「料理上手だし!掃除洗濯も出来るし!!」
「女なら普通出来るだろ。というか出来てもやらなきゃ意味ねえだろ」
「忙しいんだよっ!!」
二本、弾いたが三本目が肩に刺さった、が浅い。
佐助と同じ技ならこの後本人が詰めてくるのだがと見れば、短い動きで片方の手裏剣が小十郎に向かってくる。
突き刺し引き寄せる技を食らう気はない。
逆に距離を詰めて袈裟がけに刀を振り下ろす。
「それに、いい女だし」
「どこが」
斬った、と思ったがその姿が掻き消えた。
空蝉。転がるように避けた小十郎のいた場所に天狐仮面の手裏剣が落ちてくる。
「身体は貧相で傷だらけだし、顔は地味だし」
「ちょっとあんたいいすぎ!!」
何をこいつはこんなに怒っているのだろうか。
小十郎が体勢を立て直す前に天狐仮面は凄まじい猛攻を繰り広げている。
何とか二本の刀で防いでいるが、多分小十郎でなかったら死んでいるだろう。
「と、床上手だし!!」
何かを捨てたような必死さで天狐仮面が叫んだ。
床上手、と佐助との房事を思い出してみた。
「…いや、確かにとんでもねえ淫乱でまぞだが…上手だったか?マグロだぞ?あいつ」
「あんたが変態行為を強要するからでしょうっ!?」
なぜか更に怒りを増した天狐仮面だが、それ故に隙が生まれた。もちろんそれを見逃すほど小十郎は甘くない。
不用意に踏み出したところに足払いをかける。
「のわっ!?」
ぐらりと姿勢を崩したところに低い体勢のままぶつかる。
「いや、あんなもんだろ?」
心なしか鋭さを増した軌跡が小十郎の腰を薙ぐ。
がきん、金属のぶつかり合う音に眉を顰める。
「よく気がきくし!」
「いや、鈍いぞあいつ」
更に鋭くなった振りから後ろに跳べば苦無が三本、それぞれ微妙にずらしながら襲いかかってきた。
「料理上手だし!掃除洗濯も出来るし!!」
「女なら普通出来るだろ。というか出来てもやらなきゃ意味ねえだろ」
「忙しいんだよっ!!」
二本、弾いたが三本目が肩に刺さった、が浅い。
佐助と同じ技ならこの後本人が詰めてくるのだがと見れば、短い動きで片方の手裏剣が小十郎に向かってくる。
突き刺し引き寄せる技を食らう気はない。
逆に距離を詰めて袈裟がけに刀を振り下ろす。
「それに、いい女だし」
「どこが」
斬った、と思ったがその姿が掻き消えた。
空蝉。転がるように避けた小十郎のいた場所に天狐仮面の手裏剣が落ちてくる。
「身体は貧相で傷だらけだし、顔は地味だし」
「ちょっとあんたいいすぎ!!」
何をこいつはこんなに怒っているのだろうか。
小十郎が体勢を立て直す前に天狐仮面は凄まじい猛攻を繰り広げている。
何とか二本の刀で防いでいるが、多分小十郎でなかったら死んでいるだろう。
「と、床上手だし!!」
何かを捨てたような必死さで天狐仮面が叫んだ。
床上手、と佐助との房事を思い出してみた。
「…いや、確かにとんでもねえ淫乱でまぞだが…上手だったか?マグロだぞ?あいつ」
「あんたが変態行為を強要するからでしょうっ!?」
なぜか更に怒りを増した天狐仮面だが、それ故に隙が生まれた。もちろんそれを見逃すほど小十郎は甘くない。
不用意に踏み出したところに足払いをかける。
「のわっ!?」
ぐらりと姿勢を崩したところに低い体勢のままぶつかる。




