奥州に単独乗り込んだが返り討ちに遭った幸村は、散々な様子だった。
――分かっただろ。もう二度と、政宗様に近づくな。
傷を療治させてから、小十郎は幸村と面会した。とりあえず、とかつて牢として使われていた
離れに寝かせていたが、幸村は今にも格子をぶち破って城に乗り込む勢いだった。
――まだ分からねぇのか! だったら分からせてやる……!
体を抑え、夜着を引き裂くように毟り取った。嫌だと狂ったように叫ぶ幸村の頬を打ち、
声を出せぬよう首を絞めた。
前戯を行った記憶はない。無理やりねじ込み、血を流させた。どうやらあれが
破瓜の血だったらしく、幸村は目をむいて息を飲み、今にも気絶しそうだった。
そのような目に遭っても、幸村は小十郎を睨み、喉を抑える手を強引に外させた。体に
力が入ったせいで、胎内がぎちぎちと小十郎を締め付けた。
傷を療治させてから、小十郎は幸村と面会した。とりあえず、とかつて牢として使われていた
離れに寝かせていたが、幸村は今にも格子をぶち破って城に乗り込む勢いだった。
――まだ分からねぇのか! だったら分からせてやる……!
体を抑え、夜着を引き裂くように毟り取った。嫌だと狂ったように叫ぶ幸村の頬を打ち、
声を出せぬよう首を絞めた。
前戯を行った記憶はない。無理やりねじ込み、血を流させた。どうやらあれが
破瓜の血だったらしく、幸村は目をむいて息を飲み、今にも気絶しそうだった。
そのような目に遭っても、幸村は小十郎を睨み、喉を抑える手を強引に外させた。体に
力が入ったせいで、胎内がぎちぎちと小十郎を締め付けた。
――許さぬ……。
搾り出すような声。無理やり突き込んで言葉を封じたが、それでも睨むのはやめなかった。
床に爪を立て、そのせいで血が滲んでいた。小十郎が精を放つまで幸村は小十郎を睨み、
許さぬと低く何度も唸っていた。
床に爪を立て、そのせいで血が滲んでいた。小十郎が精を放つまで幸村は小十郎を睨み、
許さぬと低く何度も唸っていた。
今、破瓜を奪った時と同じ部屋にいる。板敷きの、夜に沈んだ閨。あの時は
まだ春を迎える前で、今よりも寒かったように思う。
「ぁ……っ」
微かな声を上げ、小十郎に組み敷かれた幸村が体をしならせる。
自身の破瓜を奪った相手を睨み、憎悪の言葉を吐いていた女が、今同じ男に抱かれて悦んでいる。
まだ春を迎える前で、今よりも寒かったように思う。
「ぁ……っ」
微かな声を上げ、小十郎に組み敷かれた幸村が体をしならせる。
自身の破瓜を奪った相手を睨み、憎悪の言葉を吐いていた女が、今同じ男に抱かれて悦んでいる。
敷布と背中の間に腕を入れて背を撫でると、幸村は背を反らす。突き出された乳房に
顔を埋めてその先端を吸った。
「ん……あぁっ………」
鼻にかかった甘い声。背筋がぞくぞくと震える。脚を持ち上げて目を見れば、熱を帯びた目がにこりと微笑む。
顔を埋めてその先端を吸った。
「ん……あぁっ………」
鼻にかかった甘い声。背筋がぞくぞくと震える。脚を持ち上げて目を見れば、熱を帯びた目がにこりと微笑む。
「……武田には戻れんぞ」
低く囁けば、何を今更、と腕が伸びる。乱れた髪を整えるような動きに愛しさがこみ上げてくる。
濡れそぼった女陰に男根を挿れていく。幸村は唇を震わせて熱いため息をつき、
ぐいぐいと小十郎の男根を飲み込んでいく。
熱く潤んだ胎内にすべてが収まると、幸村は嬉しそうに笑う。その顔をもっと見たくなり、
小十郎は顔を近づけた。
低く囁けば、何を今更、と腕が伸びる。乱れた髪を整えるような動きに愛しさがこみ上げてくる。
濡れそぼった女陰に男根を挿れていく。幸村は唇を震わせて熱いため息をつき、
ぐいぐいと小十郎の男根を飲み込んでいく。
熱く潤んだ胎内にすべてが収まると、幸村は嬉しそうに笑う。その顔をもっと見たくなり、
小十郎は顔を近づけた。
「ん……」
唇を重ねた。最初は啄ばむような優しいものだったが、次第に貪るような深いものに変わる。
捕らえていた頃、唇を交わしたことはなかった。抱き締めたことは何度もあるが、
それは嫌がることを分かっていての行為だった。
目を開けたまま舌を絡めれば、幸村は背に指を這わせてもっととねだってくる。
夢中で貪ると、幸村は小十郎の貪欲さに戸惑う。ここぞとばかりに貪りながら脚を撫でる。
幸村の脚がつっぱったかと思うと、腰に絡めてきた。感じているのか。
は、と息を繋ぐと、小十郎は唇をゆがめた。
唇を重ねた。最初は啄ばむような優しいものだったが、次第に貪るような深いものに変わる。
捕らえていた頃、唇を交わしたことはなかった。抱き締めたことは何度もあるが、
それは嫌がることを分かっていての行為だった。
目を開けたまま舌を絡めれば、幸村は背に指を這わせてもっととねだってくる。
夢中で貪ると、幸村は小十郎の貪欲さに戸惑う。ここぞとばかりに貪りながら脚を撫でる。
幸村の脚がつっぱったかと思うと、腰に絡めてきた。感じているのか。
は、と息を繋ぐと、小十郎は唇をゆがめた。




