戦国BASARA/エロパロ保管庫

炎の微笑19

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bsr_e

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「武田に戻れないと分かっていて、俺に抱かれに来たのか。悪い女だ」
「……そうだ」
お互い、戦でいくつも傷を負っている。
幸村は日に焼けることを厭わなかったため、正直綺麗な体とは言えない。しかし瑞々しく
弾むような肉体は、生白い肌よりよほど魅力的だった。

「悪い女だ……」
揶揄をしながら、優しく肌を撫でる。幸村は微笑んで小十郎の首に腕を絡めた。
肩を掴み、奥を突いた。
「……っ」
喉を鳴らして息を吸う様子が、普段からは想像もつかないほど官能的だ。

――こんな顔をするのか。

上体を倒し顔を近づけたまま、小十郎は幸村の顔を見続けた。顔が逃げないよう
腕を抑え、それでも顔を反らせば耳朶を噛む。
「や……」
緩慢な律動と耳朶からの刺激に、幸村がもどかしそうに啼く。
「そのように、見られずともよろしかろう。……目で、辱められているような気がする」
ふ、と耳元で笑った。息がかかったのか幸村が肩を竦める。
「――それは、いいな」
げっと顔を歪める様子がおかしくて愛しくて、また深く口付けて相手を求める。
その勢いのまま奥を穿った。幸村は体を反らし、腰に脚を絡め、小十郎を求めた。
「あ、ああ……っ」
深い場所を何度も突かれて閉じた目から、熱い涙が零れた。

陵辱を繰り返した頃、幸村はよく泣いた。真っ赤に腫らした目で睨み、憎悪を向けてきた。
あの頃を思い出し、目を閉じる。
酷いことをした。一度の過ちが二度三度と増え、捕らえることと陵辱とが同じになって
しまっていた。憎悪を向けられることに楽しみを覚えたが、同時に虚しさを覚えた。
傷は、生涯残るだろう。小十郎の傍にいる限り、忘れられる筈がない。幸村はあえてそのような道を選んだ。

――ならば、生涯をかけて。
償ってみせよう。

これ以上ないほどの幸せを、この娘に与え続けよう。

「――――っ!!」
幸村の体がびくりと大きく跳ね、がくがくと痙攣した。引きずられるように精を放つ。
涙を擦ると、幸村はそっと目を開けてふわりと唇を持ち上げた。
散々恐怖と屈辱を刻んだはずなのに、幸村は笑って小十郎を受け入れる。
強いと思った。
政宗とは違う強さだ。苛烈な炎を放ち他者を圧倒するのが政宗なら、幸村は温かく
揺らめいて人をいざなう炎なのだろう。
炎に惹かれ、焼かれることも厭わぬ虫。それが己か。
小十郎は幸村とは少し違う種類の笑みを浮かべると、幸村の体を抱き締めた。

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