「あんたが会いに行けばいいじゃねえか」
「我は人質ぞ。勝手にそこらを出歩ける訳がなかろう」
「人質って言ったってあんた、見た所見張りもついてねえじゃねえか。
くっついていって、馴れ馴れしくべたべたしてりゃあいいだろ。
…………態度が変わったって、なあ、
あんた、最中に何か言わなかったか?」
「我は人質ぞ。勝手にそこらを出歩ける訳がなかろう」
「人質って言ったってあんた、見た所見張りもついてねえじゃねえか。
くっついていって、馴れ馴れしくべたべたしてりゃあいいだろ。
…………態度が変わったって、なあ、
あんた、最中に何か言わなかったか?」
元就はうるんだ瞳で元親を見た。
言われたことを考えてみるが、心当たりは無い。
言われたことを考えてみるが、心当たりは無い。
「よく、憶えておらぬ」
元親はからかうように、つとめて明るい言葉で言った。
「傷つけるようなこと言ったんだろ、いつも家来に言ってたみたいな冷たいことをよ。
それじゃねえなら早いとか短いとか小さいとか」
「あれは自分で早いと言っておったがあれ以上長くされても困るわ、
あれ以上大きくても困る、一番太い時は、口に入らぬ程大きいのだぞ!」
それじゃねえなら早いとか短いとか小さいとか」
「あれは自分で早いと言っておったがあれ以上長くされても困るわ、
あれ以上大きくても困る、一番太い時は、口に入らぬ程大きいのだぞ!」
元親の表情が塩の固まりを口に突っ込んだようなものに代わり、
二三度瞬きして眉間をもみほぐしてから、しかめた眉のままで自らの喉を揉んだ。
二三度瞬きして眉間をもみほぐしてから、しかめた眉のままで自らの喉を揉んだ。
「そりゃ、お疲れさん」
元就の耳には入っていない。
俯いて、肩を細かく振るわせている。
元親は溜息をついた。
俯いて、肩を細かく振るわせている。
元親は溜息をついた。
「………………ああ、分かったから、そんなツラしてんじゃねえよ」
元就の肩を叩いて、顎を取り、顔を上げさせる。
「よし」
「?」
「振り向かせる方法を教えてやるよ」
「………誠か」
「?」
「振り向かせる方法を教えてやるよ」
「………誠か」
戸惑いながらも、やや明るくなった元就の表情を見て、
元親は太陽のように温かく明るい笑みを浮かべた。
元親は太陽のように温かく明るい笑みを浮かべた。




