「夜這いしろ」
「よばい?」
「よばい?」
鸚鵡返しをした後、一拍の間を置いて、元就の顔がほおずきのように赤く染まった。
「貴様は馬鹿か! よ、よば、」
怒鳴り声は、大きな手に口を塞がれて中断された。
「しーっ、落ち着けよ。あんたの得意な知略と思え。
いいか、据え膳我慢できねえ男なんざ居ねえ。相手が惚れてる女だったら尚更だ。
こりゃあ俺の持論ってやつよ、俺の応援団旗を賭けてもいい。
向こうが手ぇだしてきたら、絶対に嫌だとか駄目だとか言うんじゃねえぞ。
たとえあいつがデカいだけの下手くそでも気持ちいいふりしてろ。
どんなに痛くてもそのことは言うな。あんあん喘いでりゃあいい、大抵は気付かれねえ。
ことが済んだら明日からは普段からとにかく触れろ、手でも背中でもいい、
ち○こと尻以外だったらどこでもいい。嫌がられてもだ。触れ。
あいつはあんたに惚れてる、絶対だ。これで落ちない訳がねえ」
「しかし」
「しかしもかかしもあるかよ、これは戦だ、欲しいもんは攻め落としてみせろ」
いいか、据え膳我慢できねえ男なんざ居ねえ。相手が惚れてる女だったら尚更だ。
こりゃあ俺の持論ってやつよ、俺の応援団旗を賭けてもいい。
向こうが手ぇだしてきたら、絶対に嫌だとか駄目だとか言うんじゃねえぞ。
たとえあいつがデカいだけの下手くそでも気持ちいいふりしてろ。
どんなに痛くてもそのことは言うな。あんあん喘いでりゃあいい、大抵は気付かれねえ。
ことが済んだら明日からは普段からとにかく触れろ、手でも背中でもいい、
ち○こと尻以外だったらどこでもいい。嫌がられてもだ。触れ。
あいつはあんたに惚れてる、絶対だ。これで落ちない訳がねえ」
「しかし」
「しかしもかかしもあるかよ、これは戦だ、欲しいもんは攻め落としてみせろ」
元親は、海賊らしく不敵に笑んだ。
「欲しい、もの」
元就は考える。
物心ついてから、自分がこれほどまでに欲したものはあっただろうか。
なにもなかったような、気がした。
振り返れば、自分はなにも持っていなかったし、なにも欲さなかった、ように、思う。
物心ついてから、自分がこれほどまでに欲したものはあっただろうか。
なにもなかったような、気がした。
振り返れば、自分はなにも持っていなかったし、なにも欲さなかった、ように、思う。
「あんた、あいつが欲しいんだろ」
元親は聞いた。
元就は、躊躇いがちに、こくりと頷く。
元就は、躊躇いがちに、こくりと頷く。
「じゃあ、腹くくれ。わかったら、ほら」
元親は立ち上がり、手を差し伸べる。
元就は正座したまま、元親の一つしかない瞳を見つめた。
元就は正座したまま、元親の一つしかない瞳を見つめた。
「………そなたも」
「ああん?」
「そなたも、家康殿に、夜這いをしたのか」
「ああん?」
「そなたも、家康殿に、夜這いをしたのか」




