戦国BASARA/エロパロ保管庫

続・オクラ様は赤面性7

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bsr_e

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この女とは前田に領地をとられる以前に数回、
瀬戸内の島を巡る小競り合いのさなかに刃を交えただけの関係だったが、
それでも見まごう筈がない。
男のような長身に、波しぶきの色の髪、蒼い右目。
いつもの南蛮風の奇妙な衣ではなく、小袖を纏っていたものの、
豊かな胸がしまいきれなかったのか合わせから谷間が覗いている。
以前見た時はぼうぼうだった蓬髪は、
女の髪にしては短いながらも今は形良く整えられて、べっこう細工のかんざしを挿していた。

「何故、ここに貴様が」

ただの浮かれ女にしては豪奢な雰囲気の白い髪の女は、
珍しい生き物でも見るかのような不躾な視線で元就を観察し
しばらく考えてから、「毛利元就か?」と、躊躇いがちに聞いてくる。
今更隠すでもないだろう、と考え、そうだ、と、答えれば、
相手は眉をひそめて、いきなり元就の胸を掴んできた。
反射的に元親の手を払ったが、元親は気にした風でもなくずっと何事かを考えている。

「あんた、女だったんだな」

そう言われて、元就は、慶次に敗れる前まではずっと女を隠してきた事を思い出した。
それで胸を確かめたのか、と、思い至る。
確かめるほども無い平らな胸、否、確かめなければならない程平らな胸と言うべきなのか。
元就は元親の胸を見た。
合わせからさらしが見えた。潰していても尚、これほど存在を主張しているというのか。
元就は自らの胸に手をあてた。

ささやかだ。

元親との戦では常に互角の戦いをしてきた筈だというのに妙な敗北感に襲われる。

「何故、ここに貴様がいるのかと聞いている」

気圧されていることを悟られまいと、虚勢を張った。
友人の共をしてここに来たと元親は答えた。
それ以上のことは言葉を濁す。
四国が戦に負けたのは一年ほど前のことだ。元親は国を失っている。
今は同盟相手の元に身をよせているらしいことを、人づてに聞いたことがあった。
元親の言う友人は、その同盟相手の国のものかと話から見当はついたが、
名を聞いても答えてはくれなかった。
友人の相手をしなくてもいいのか、と、元就は元親に訪ねたが、元親は苦笑した。

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