戦国BASARA/エロパロ保管庫

夜明け前2

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nozomi

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選別された者にはより過酷な試練が待っていた。
舞、謡、楽器、薬学、陰陽道、占い、護身術、閨房術。
これら全ての知識を叩きこまれた少女達は、漸く一人前の歩き巫女となる。
甲斐を発った彼女達は西へ東へ当て所もなく彷徨い、昼は辻占いや舞で人々の目を集め、
夜は誰とも知れぬ男達に身を任せる。
そうして見聞きした情報は繋ぎを通じて逐一信玄の元へ届けられた。
有触れた歩き巫女の候補の一人として、娘もまた千代女の手解きを受けていた。


護身術の訓練をしていた時の事だった。全員が二間離れた場所から苦無を小さな的に当てるよう命ぜられた。
皆が手間取る中、スタンという音と共に的の真中に苦無が刺さった。あの娘だ。
二間が三間になろうが四間になろうが、その精度は落ちない。
――これは逸材だ
千代女は直感した。
娘の素質はずば抜けている。
このまま鍛練を積めば彼女は最高の歩き巫女、いや、望月家の養女にして敵対勢力へ嫁がせるなりしよう。
局や腰元でも良い。そうすれば美貌を武器に睦言に持ち込み、相手が達する瞬間その首を欠く事が出来る。
その日を境に、娘は千代女から徹底的に忍術を仕込まれた。


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