戦国BASARA/エロパロ保管庫

暗闇遊び2

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bsr_e

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しばし互いが互いを翻弄し、捩じ伏せるためだけに技巧を凝らしていたが、やがて不自由な体勢の女が音を上げた。荒い息を吐くぽってりと赤く色付いたくちびるを舐め、松永は囁いた。
「脱がせて欲しいかね?」
あかくまるい目が瞬いた。
「…自分で脱ぐ」
気紛れな猫を思わせる動きで松永の膝から下りた女は、一歩、二歩と後退る。
頬杖をつき、静かに眺めている松永に柔らかく微笑んでみせて、それからゆっくりと忍び装束に手をかけた。
常の枯れ葉色のそれではなく、闇に溶ける漆黒の着物の襟を開けば、白い肌が浮かぶ。
ぱさり、と冷たい床に布地が落ちる軽い音に混じる金属の音色は、一見して軽装な女の全身に仕込まれた暗器の音だろう。
女は黙ったまま、少しの羞じらいさえ浮かべずに淡々と衣服を脱ぎ捨てていく。
最後に残された下帯を解く時でさえ、だ。
「…さむい、ね」
「暖めて欲しいのかね?」
揶揄する口調で問えば、女は素直に、それが本心からかはわからないが、頷いた。
「来なさい」
ぽん、と膝を叩いて呼べば、白い素足が滑らかに松永へと踏み出す。
向かい合うように松永の膝に座る女の身体は不自然に軽い。松永に身体を預けていないのだ。
まるで少女のようにささやかな膨らみを見せる胸に手を置くと、縋るように女が己の手を重ねてくる。
見下ろした女の肉体は、今まで松永が抱いてきた女とは幾分違った作りをしていて、どちらかといえば少年の肉体に近いような気がする。
女の割に肩幅が広く、しかし胸も腰も平坦で薄い。
見るからに抱き心地が悪そうな身体だ。
この女の身体を見て、触れるたびに松永は己の愛する茶器や花器の事を思い浮かべる。
効率よく肉体を動かし、人としての限界を超えようと作られた人というより野生の獣のような、だが骨の髄まで人の手が入れられた、最も歪な人工物。
松永のような男が愛でずに、いったい誰が愛でるというのか。


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