戦国BASARA/エロパロ保管庫

けだるい夜に

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☆前回「強制和姦」の政宗(おなご)サイド。
☆一人Hあり。
☆短いです。



目を覚ますと、暗闇に覆われた天井が見えた。
まだ夜は明けていないのだと、障子の向こうに広がる闇の気配で知れる。
政宗は片方だけの瞳をぼんやりと開き、つい先程までこの身に起こっていた事が
夢だったのだと改めて知ると、息を吐き、気怠げに寝返りを打った。

そう。夢を見ていた。
幼い頃からずっと焦がれ続ける愛しい男に、抱かれる夢だった。

夢の中の男は、ひどく手荒く政宗を抱いた。
痛みを訴えてもやめてはくれず、貪るようにこの身体を犯した。
せめぎあう快楽と苦痛に涙を零す政宗の耳元に唇を寄せ、男は低く囁いた。

これは罰なのだと。 今まで男の欲望を煽って来た罰なのだと。

下肢に違和感を覚えて指を伸ばすと、濡れた感触が纏わりつく。
夜着の胸元をはだけ、ささやかな白い胸に触れる。
桜色に染まった頂きを指で弄ると婬媚な痺れが背筋をゆるりと這った。
身体が熱い。
夢の中で男に触れられた場所が、まだ熱を持っている。

「…ぁ……」

花芯を指で擦ると、ひどくはっきりとした快楽を感じ、政宗の唇はかすかな喘ぎを漏らした。
身体の中で渦巻く行き場のない熱を逃がそうと、自らの身体に触れる。
女陰をまさぐる度にかすかに響く湿った水音がやけに淫らに聞こえ、
熱がさらに高まってしまうのに、止める事が出来ない。

「…ぁ、あん……はぁ…」

かすかな悦楽の声が、切なげな吐息に交じって吐き出される。
花芯を弄る指の動きが徐々に激しくなるにつれ、細い腰が淫らに揺れ、
押し忍ぶ艶を帯びたかすかな声が絶えず唇から零れた。
男を受け入れる処が快楽にぎゅうと締まり、絶頂が近い事を知る。


「…ぁ…っ……小十、郎……」


愛しい男の名を呼び、政宗は白い身体を震わせる。
静かな…だが底の無いような絶頂だった。




「…はー」

懐紙で後始末をし、夜着を着直すと、政宗はころんと布団の上に転がってため息をついた。
身体に巣くっていたドロドロとした熱は消え、残ったのは言い様のない虚しさだった。

(何やってんだかな…)

小十郎に抱かれた事も、自分がその欲望を煽っていた事も、みんなただの夢に過ぎない。

小十郎にとっての自分は主君であり、いつまでも手の掛かる子供であり…
その腕に抱く「女」として見ていない事など、前から分かっていた。
けれど諦めたくなくて、あの手この手で何度も小十郎に思いを伝えて来たが、
小十郎はみんな質の悪い冗談だとしか思っていないのだろう。


好きなのに。
幼い頃から今までずっと、小十郎だけしか見ていないのに。
どうしたら分かって貰えるのだろう。


「あーあ…。なんか切ないぜ。」


そう溜め息まじりに呟いて、政宗は頭から布団を被った。
まだ夜明けは遠い。それまで眠ろうと瞳を閉じる。
せめてさっきのような夢を再び見られたらと、
桜色の唇が、愛しい男の名をひそやかに形作った。



おわり
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