戦国BASARA/エロパロ保管庫

君に捧ぐ花6

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nozomi

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「…何ぞ」
不機嫌そうに言う信長に笑ってみせる。
「いいえ、何も」
甘えるように肩に頭を乗せれば、「ふん」と鼻を鳴らして茶を啜る。
暖かな陽だまりと遠くに聞こえる小鳥の囀り。
穏やかな時間が二人を包み込む。
「濃よ」
ふとその沈黙を破るかのように信長が口を開いた。
濃姫はそれには答えず、黙ってその先を促す。
「我についてこい」
紡がれたのはあの日と同じ言葉。
答えは決まっている。
輿入れしたあの日から。いや、きっとこの世に生を受けた時から。
全ては決まっていた。
今までもこの先も、胸に誓った答えはただ一つ。
「…はい、あなた」
暖かな陽だまりと、服越しに伝わる愛しい者の温もりを感じながら濃姫は目を閉じる。



例え血と死に溢れかえる戦場だろうと、

救われることのない地獄の果てだろうと、


この人となら、何処までも行ってみせよう。




―どこまでも、濃めがお傍におります。







あとがきついでの補足

花言葉
桔梗:変わらぬ愛
白妙菊:あなたを支えます
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