戦国BASARA/エロパロ保管庫

お熱い夜がお好き11

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小十郎が目を覚ましたのは、昼を少し回った頃だった。
夜明け前にようやく眠ったのだから、当然といえば当然の起床時刻だ。
休みを無駄にしたような気分になる。
「遅いお目覚めでござるな」
幸村はといえば、朝餉に間に合う時刻に目覚めたという。あれだけ激しく
求めて満たされたのか、さっぱりとした顔をしている。

水を浴びて着物を替え、幸村の給仕で白粥を食べる。
今までの忙しさが嘘のような昼下がりだ。
柔らかな日差しが庭に注がれている。雑草が少し伸びた庭。雀と百舌がいる。
昨日の雨のおかげで、緑が鮮やかだ。
鳥の声と、ぽりぽりと漬物を噛む音だけがする。
静かだ。

眠気をごまかすためにあくびを一つする。全身がだるい。自堕落といわれても
構わないから、もう少し寝ていたいとも思う。
だが。
「槍の稽古は、順調か」
「はい。今朝も鍛錬を欠かしておりませぬ。今なら、小十郎殿に勝てましょうぞ」
ほう、と笑った。漬物をかじり、白粥を流し込む。
膳を置き、立ち上がった。もうよろしいのですか、と問う声に答える代わりに刀を掴む。
幸村の目が輝いた。ならば俺も、とばたばたと駆けていく。
忙しない女だ。
刀を腰に差し、庭に下りる。久しぶりに刀を握る。
体を動かす方が、疲れも紛れる。
「いい天気だ」
風は爽やかに駆け、涼しさをもたらす。夏はまだ遠く、丁度よい暑さだ。
絶好の稽古日和。いや、死合い日和か。
「死ぬ気でかかってこい」
足音と気配に声をかける。
「小十郎殿こそ!」
だん、と強く踏み込む音。振り返ると、幸村は嬉しそうに笑っている。
いい顔だ、と小十郎は笑う。下男が心配そうに二人を見る。
「いざ、参る!」
斬り込む音と迫力に、鳥が逃げる。


さわさわと吹き抜ける風は、平和そのものだった。
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