戦国BASARA/エロパロ保管庫

水鉄砲

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38殿の行水に触発された。

  • 一応戦国設定。
  • 元親×女元就というよりは書き手的に『元親→←←←元就』くらいな感じ。
  • 元就デレ系…。
  • エロまでには辿り着きませんでした…すみませぬ。

『水鉄砲』元親×女元就





++++++
昼過ぎに安芸へ到着し、元就がいる城へ向かえば、早々に元親を出迎えた姫御前が彼の腕を引っ張って、こう、告げた。
「元親。海に行くぞ」
「いやいやちょっと待て。これからか?これから海に行くって言うのか?」
尋ねれば、彼女は見上げてきた顔を縦に振り、元親の言葉を肯定する。
「当然ぞ。見てわからぬか」
申し出自体は悪い話ではない。
しかし、しかし…だ。
これから馬を走らせ浜へ向かうとなれば、相応の準備が必要だ。
そんなことをしていれば、準備だけで時間がとられてしまう。
「―――…もう少しそういうのは早く言おうぜ。て言うか、この間の文に書いておけよ。これから行ったら着く頃にゃ、日が陰っちまうわ」
「…この湿気でべたべたしている状態が気持ちが悪い」
日に焼けた少し茶に染まる髪が、滲んだ汗により額に張り付いていた。
邪魔そうにその髪を掻き上げ、鬱陶しげに水干の襟元を開いて風を取り入れる。
着物の隙間から覗いた日に焼けていない白い肌にも、うっすらと汗が滲みだしていた。
「…海に行ったら、余計に湿気まみれになるだろうが」
というか、海からやってきたばかりの元親がその状態なのだ。
慣れているとはいえ、こう日の光が強いとさすがに体力的に厳しいものがある。
けれど、元就は彼の言うことになど耳を貸さず、まるで子供のように駄々をこねる。
「煩い!我は暑いのだ!何とかせい、莫迦ちか!」
元就は、不快指数の10割を超えていそうな勢いだ。
我儘は嬉しいけれど…。
(―――…暑くて機嫌が悪いのかよ…ったくよぉ…)
3か月ぶりに訪れた早々、こんなに不機嫌な表情を目の当たりにしたいわけでではない。
元親は、袖を掴んだまま離さない元就の頭を軽く撫でて、傍に控えていた数人の侍女に向かって、その口唇をゆっくりと開いて呟いた。
「おい、悪ィけど人一人くらい入れるような盥と、冷たい真水を持ってきてくれ。あと、薄い襦袢と手拭い、んで柄杓を一つな」

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