男はまつの乳房に手を伸ばし、豊満な肉塊を憎らしそうに揉みしだいた。
乳首をこねまわし、握り締め、爪で引っ掻く。
「たまんねえなぁ。このあばずれ女は」
ひっひ、とだらしなく笑い、男は腰を動かした。
ゆるゆると男根を引き抜き、抜け落ちるぎりぎりのところで留まって、がつんと打ちつける。
乱暴な律動が始まった。
後退と前進の幅は徐々に狭まり、その分だけ速さが増した。
擦れて粘る音と肉のぶつかる音、それに男の息遣いが加わって、まつを縦横無尽に犯し
続ける。
冷めた顔の奥底で、まつの表情は激しく歪む。
「楽しそうだな、え?」
その声に、まつは顔を凍りつかせた。
男の背後にいつの間にか四人の男が集まって、物欲しげな顔を向けている。
ひどく酔っ払っている様子の男のひとりは、口からも欲望の穂先からもよだれを
垂らしていた。
「ああ、もう駄目だ、出ちまう……」
ガンガンと腰をぶつけ続ける男が、悲鳴にも似た声でそう言った。
「早く出しちまえ。後ろがつっかえてんだ」
「顔にぶちまけてやれよ」
「いやいや、中にしてやれ。孕ませてやれよ、このお高くとまった女をよう」
後ろの男たちが囃したて、男は調子づいたようにまつの中をぐちゃぐちゃと
掻きまわした。
首筋に顔をうずめ、腰を激しく弾ませる。
――いやぁ……!
男の体がびくびくと痙攣した瞬間、まつの中で精液がしぶいた。
「よし、次は俺の番だ。頼むぜ、ネエちゃん」
射精した男をまつの体から引き剥がすようにどけた男が、まつの胸をぴしゃりと叩く。
ぷるぷるとふるえる弾力のある胸に欲情したのか、男はそのまま身をかがめると
胸にむしゃぶりついた。
男たちは一斉にまつの体に飛びついていた。
胸を、顔を、腰を、秘所を、男たちの無骨な指が這い回る。
「……ふぅうっ! んんうー!」
まつはおぞましさに悲鳴を漏らした。
乳首をこねまわし、握り締め、爪で引っ掻く。
「たまんねえなぁ。このあばずれ女は」
ひっひ、とだらしなく笑い、男は腰を動かした。
ゆるゆると男根を引き抜き、抜け落ちるぎりぎりのところで留まって、がつんと打ちつける。
乱暴な律動が始まった。
後退と前進の幅は徐々に狭まり、その分だけ速さが増した。
擦れて粘る音と肉のぶつかる音、それに男の息遣いが加わって、まつを縦横無尽に犯し
続ける。
冷めた顔の奥底で、まつの表情は激しく歪む。
「楽しそうだな、え?」
その声に、まつは顔を凍りつかせた。
男の背後にいつの間にか四人の男が集まって、物欲しげな顔を向けている。
ひどく酔っ払っている様子の男のひとりは、口からも欲望の穂先からもよだれを
垂らしていた。
「ああ、もう駄目だ、出ちまう……」
ガンガンと腰をぶつけ続ける男が、悲鳴にも似た声でそう言った。
「早く出しちまえ。後ろがつっかえてんだ」
「顔にぶちまけてやれよ」
「いやいや、中にしてやれ。孕ませてやれよ、このお高くとまった女をよう」
後ろの男たちが囃したて、男は調子づいたようにまつの中をぐちゃぐちゃと
掻きまわした。
首筋に顔をうずめ、腰を激しく弾ませる。
――いやぁ……!
男の体がびくびくと痙攣した瞬間、まつの中で精液がしぶいた。
「よし、次は俺の番だ。頼むぜ、ネエちゃん」
射精した男をまつの体から引き剥がすようにどけた男が、まつの胸をぴしゃりと叩く。
ぷるぷるとふるえる弾力のある胸に欲情したのか、男はそのまま身をかがめると
胸にむしゃぶりついた。
男たちは一斉にまつの体に飛びついていた。
胸を、顔を、腰を、秘所を、男たちの無骨な指が這い回る。
「……ふぅうっ! んんうー!」
まつはおぞましさに悲鳴を漏らした。
「何をしている」
冷たい声音が室内に響いたのは、まつの悲鳴とほぼ同時だった。
男たちはびくっと体を強張らせて、緊張した顔で声のした方向を振り返った。
この部屋唯一の出入り口に立っている男の姿を見たとたん、男たちはこの世の終わりめいた
悲惨な声を上げた。
「あ、あ……」
すぐに平伏する。
男のひとりが言った。
「元就様……こ、これは」
「我は『何をしている』と問うたのだ。疾く答えよ」
毛利元就。氷の面をつけたこの人物こそ、前田家を滅ぼした男だった。
男たちはびくっと体を強張らせて、緊張した顔で声のした方向を振り返った。
この部屋唯一の出入り口に立っている男の姿を見たとたん、男たちはこの世の終わりめいた
悲惨な声を上げた。
「あ、あ……」
すぐに平伏する。
男のひとりが言った。
「元就様……こ、これは」
「我は『何をしている』と問うたのだ。疾く答えよ」
毛利元就。氷の面をつけたこの人物こそ、前田家を滅ぼした男だった。