あーごめん。さっきの嘘。
好きだったのかも。ああ、何だ、惚れてたかー俺。ちくしょう。
御館様相手じゃあ立ち打ち出来ねえし。
気付いた瞬間、失恋かよ。
まあ、俺だって忍だし、こんくらい適当に自分の中で処理するけどね。
で、何の話だっけ?
好きだったのかも。ああ、何だ、惚れてたかー俺。ちくしょう。
御館様相手じゃあ立ち打ち出来ねえし。
気付いた瞬間、失恋かよ。
まあ、俺だって忍だし、こんくらい適当に自分の中で処理するけどね。
で、何の話だっけ?
何で男って最中にやたらと良いかって聞くか?って?何聞いてんすか?長。
あーあー聞こえない。聞こえない。
俺が聞くべきなのは周りに不穏な気配が無いかとかそういう事。
あーあー聞こえない。聞こえない。
俺が聞くべきなのは周りに不穏な気配が無いかとかそういう事。
惚れた女を満足させられているか確認するため……とは建前で良いと言わせたいだけ。ですか。
うん、まあ、男ってそうだよね……え?大将は良い?って、なんつー可愛い声で聞いてんすか。
「うむ。最高じゃな。」
「えへへ、良かった。」
長の声に釣られてじっくり見てしまった。
うん、まあ、男ってそうだよね……え?大将は良い?って、なんつー可愛い声で聞いてんすか。
「うむ。最高じゃな。」
「えへへ、良かった。」
長の声に釣られてじっくり見てしまった。
にっこり笑って御館様に抱きつく長を。
……この仕事が終ったら、抜こう。
うん、そうしよう。俺、まだ若いし。
長、申し訳ありません。
うん、そうしよう。俺、まだ若いし。
長、申し訳ありません。
それにしても、長と御館様がこうなる前にも見張りしたことあるんだけど。
他の女より長の方を丁寧に抱くんだなー。
自分が楽しむためってーより、長を良くしてやろうって感じだよね。
やっぱ処女だったから?
他の女より長の方を丁寧に抱くんだなー。
自分が楽しむためってーより、長を良くしてやろうって感じだよね。
やっぱ処女だったから?
って、そうか、その話してたんだっけ?
まあ、そんな小娘が他の手練の忍と肩並べて仕事してるとは思わないし。
猿飛佐助って名前しか知らない状態だったからさ。
でも、会って、話してるのを見て、幸村様のお世話してるのを見て、女だってのも、長だってのも妙に納得したんだよ。
でも処女はもうさ……一応くのいちだろうし、こうなる前はそういう仕事もしてたって聞いたし、経験豊富だと思ってたんだよなあ。
仕事に関しては手と口だけで十分事足りるって事らしい。
……ある意味、手練で経験豊富って言えば経験豊富なのか。
まあ、そんな小娘が他の手練の忍と肩並べて仕事してるとは思わないし。
猿飛佐助って名前しか知らない状態だったからさ。
でも、会って、話してるのを見て、幸村様のお世話してるのを見て、女だってのも、長だってのも妙に納得したんだよ。
でも処女はもうさ……一応くのいちだろうし、こうなる前はそういう仕事もしてたって聞いたし、経験豊富だと思ってたんだよなあ。
仕事に関しては手と口だけで十分事足りるって事らしい。
……ある意味、手練で経験豊富って言えば経験豊富なのか。
そういえば御館様はそう言う仕事言いつけないよね。
それでも仕事でそう言う状況があったって事は……
長は処女の癖に任務を素早く的確にこなす為に……あー御館様の役に立つため?
だとしたら健気って言うか…はーあの長が……
それでも仕事でそう言う状況があったって事は……
長は処女の癖に任務を素早く的確にこなす為に……あー御館様の役に立つため?
だとしたら健気って言うか…はーあの長が……
考えれば考えるほど惚れ直す俺が馬鹿なのか。
あ、終った?マジで?助かった。
俺が助かった。
御館様に頬擦りされて、じょりじょりするとか何かいちゃいちゃ話してるけど、あの嬌ぎ声聞いてるよりずっとまし。
お互いの想いがほとばしり過ぎてるっていうか……ね、分かるっしょ。この歯が浮く感じ
あ、終った?マジで?助かった。
俺が助かった。
御館様に頬擦りされて、じょりじょりするとか何かいちゃいちゃ話してるけど、あの嬌ぎ声聞いてるよりずっとまし。
お互いの想いがほとばしり過ぎてるっていうか……ね、分かるっしょ。この歯が浮く感じ
……って何、この足音、何でこの時間に来るの!?
「幸村様!お待ち下さい!」
中に聞こえない様に小声で幸村様を呼びとめる。
「幸村様!お待ち下さい!」
中に聞こえない様に小声で幸村様を呼びとめる。
「ん?どうかしたのか?」
「もう、遅うございます。お静かに。御館様に何か急な御用でございますか?」
何とか呼び止められたので、幸村様に付いていた同僚に合図し部屋へ行って貰う。
ああ、すまぬ。と幸村様は声を潜めた。
「もう、遅うございます。お静かに。御館様に何か急な御用でございますか?」
何とか呼び止められたので、幸村様に付いていた同僚に合図し部屋へ行って貰う。
ああ、すまぬ。と幸村様は声を潜めた。
「少し気になる事があってな、御館様に御指南頂こうかと。まだ、起きて居られるだろうか。」
「あの、起きては居られますが、その……取り込み中でして……。」
「あの、起きては居られますが、その……取り込み中でして……。」
ああ、何でこの御人は思い立ったが吉日生活を止めてくれないんだろう。
しかも、長と御館様の関係を知ってからと言うもの、頗る機嫌が悪いし。
長、曰くどっちに焼餅を焼いて良いのか分からないらしいが…。
今の状況を教えたらどうなるか……。
しかも、長と御館様の関係を知ってからと言うもの、頗る機嫌が悪いし。
長、曰くどっちに焼餅を焼いて良いのか分からないらしいが…。
今の状況を教えたらどうなるか……。
「何と、ならばそれが終るまで此処で待たせて貰うか。」
「え!いや、その、もう遅いので、明日にされては如何でしょう?急ぎの用事なのですか?」
「そうでは無いが、後にするのは面倒で……何か拙いのか?」
どうして、前に何回も何回もこの状況に遭遇しているのに分からないんだろう。
こっちはあの屋敷中に響き渡る『破廉恥いぃいいいい!』の悲鳴が耳に焼き付いてるってのに。
「え!いや、その、もう遅いので、明日にされては如何でしょう?急ぎの用事なのですか?」
「そうでは無いが、後にするのは面倒で……何か拙いのか?」
どうして、前に何回も何回もこの状況に遭遇しているのに分からないんだろう。
こっちはあの屋敷中に響き渡る『破廉恥いぃいいいい!』の悲鳴が耳に焼き付いてるってのに。




