戦国BASARA/エロパロ保管庫

けわい

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nozomi

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家康・慶次→♀

一応忠勝×家康(♀)ですが、忠勝はあまり出てきません

秀吉は登場しませんが、慶次→秀吉ぽい描写あり

エロなし

苦手な方はスルーお願いします



「おーい、家康ー。遊びにきてやったぞー!」

大きな声を上げながら遠慮なく浜松城にズカズカ上がりこんできたのは、前田の風来坊こと前田慶次。
化粧映えする華やかな顔立ちに、後ろでひとつに束ねた明るめの長い黒髪。
大柄ながら均整のよく取れた体に、大胆で粋な柄合わせの着物がよく似合う。
もちろん彼女といつも一緒の夢吉も、澄ました顔で飼い主の右肩にちょこんと乗っかっている。

「おう、慶次。よく来たな」

にこやかに慶次を迎える徳川家康は、今日ばかりは金ピカの兜を脱ぎ、ゆったりとした海老茶色の小袖と揃いの羽織を身に着けている。
短めの黒髪は辛うじて結える程度の長さで、キリリと茶煎に結ってある。
群青色の袴をパタパタと翻らせ慶次に駆け寄る姿は、とても一国の姫の姿には見えない。

慶次は軽くため息をついた。
家康の纏っている着物はモノは上等で、決して趣味は悪くないものの、いかんせん花も恥らう十九の乙女にしては渋すぎる。
鎧や兜は金ピカなのに、(いやむしろその反動からか)私服が地味なのだ。これではまるで男子である。

「家康~。もっと可愛い格好してみたらどうだい?」

慶次は苦笑いしながら、家康の頭に軽く手を置いた。二人の身の丈は一尺近く違う。
家康に合うたびに、長年の友人である慶次がこのように口を酸っぱくして、髪を伸ばしてみたら、とか明るい色の服を着たら、とか提案するものの、家康はまったく聞く耳を持たず。
「こっちの方が楽だからな」と笑うばかりで、一向に改善の兆しを見せない。

慶次は家康の顔を見つめた。
悪びれる風もなく慶次を見上げる家康の顔は丸めではあるものの、目はくりっとしていて鼻筋も通っている。肌も子供のように滑らかだ。
コイツは化粧したら絶対化ける、と前から確信している慶次であったが、当の家康にその気がなければいかんともしがたい。

そこで今日こそ実力行使という訳で、自前の化粧道具をずらりと家康の前に並べた。

「何だ、これ?」

色の微妙に異なるいくつかの白粉に紅、大小の刷毛、筆。あとは螺鈿細工の入った漆の櫛。いずでも京で手に入れた最高級品だ。
およそ自分の生活に縁のない――あるいは一応持っていても物置の奥にしまいこんである品物の数々に、家康は目を丸めた。

「今日は俺が家康に化粧してみようと思ってさ、へへ」

普段化粧を施さないのは面倒だからなのであって、他国との会談などで正装を纏う時にはさすがの家康も下女任せではあるが化粧をする。
それゆえ人より装身具や化粧に疎い家康でも、これらの道具が高価なのは一目瞭然であった。


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