戦国BASARA/エロパロ保管庫

けわい3

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nozomi

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「さあ、仕上げ仕上げ」

家康がウットリしている内に、慶次は素早く手ぬぐいを外すと家康の髪をひっつめていた髻をほどいた。
はらりと肩にかかるかかからぬか位の黒髪がこぼれる。その短めの髪を、巧みに華やかにまとめなおして先ほどの櫛を挿す。
首から上は立派に姫になった家康を見て、慶次は白い歯を見せて笑った。

「家康、その服も替えようぜ。せっかく可愛くなったんだから」
いまだ半ば信じられぬといった態で鏡を覗き込んでいた家康が、パッと顔を起こし大きく頭を振る。そのたびに、櫛の螺鈿がキラキラ光る。
「駄目だ、慶次!服は駄目だぞ」
「えー?なんで?」
口を尖らす慶次に、家康は目を伏せた。
その何気ない仕草も、ほんのり紅く染まった目尻と相まって、とても色っぽく見える。
慶次は胸の内で密かに自分の腕を誉めた。

「だって……これから、忠勝の具合を見なきゃなんねえ。一張羅なんか着たら、動きにくくて仕方ないわ」

家康の耳が紅い。いつもハキハキしている彼女が妙にモジモジしている……。

ハハア、さてはさては。

うつむく家康に分からぬよう、慶次はこっそりと笑った。
「いいからいいから!さあ、脱いだ脱いだ!」
慶次は豪快に家康の羽織を剥ぎ取り、放り投げた。家康が驚いている隙に、袴の帯をほどきするりと脱がす。
小袖もあっという間に取られ、家康は白い木綿の襦袢に、白絹の腰巻のみという姿となった。

家康の胸元を見た慶次は、不可解そうな顔になった。
「なんで家康胸潰してんの?戦のときならともかく」
襦袢の襟から、膨らんだ胸を潰すための晒し布がきっちりと巻かれているのが覗いている。
出陣の際、晒しで胸を潰して鎧を着こんでいるのは慶次も知っていたものの、普段はもっぱら体型の分かりにくい服装をしている家康には、晒し布は必要ないはずだ。
「胸が育つと、戦のときに邪魔になるからな」
胸を張って家康が答える。

えいやッ、問答無用。
慶次は襦袢をも奪うと、晒し布を外した。
家康はさすがに抵抗したが、せっかくの化粧や髪が崩れるのを嫌ったため、とてもではないが慶次には敵わなかった。

すぐに家康の上半身がむき出しになる。腹といい腕といい全体的によく鍛えられているが、胸の膨らみはふっくらとおなごらしさを主張している。
家康は露になったの白い胸を慌てて両の腕で隠した。家康の小さい手でも収まるほどの小ぶりの胸であったが、形は悪くない。

「今ずっと潰してたら絶対後悔するから止めときな。いや本当!ほら、赤ちゃんできたときとか」
「なッ、ワシは、まだッ」
金魚のように家康の顔が赤くなり、口を大きくパクパクさせる。

そんな彼女にお構いなしに、慶次はどこからか調達した白い絹の襦袢を家康に着せ、薄桃の小袖を着せた後さらに薄青の小袖を重ねた。
薄青の小袖には白の格子模様が織り込まれており、金糸がところどころに配され、袂や裾には濃淡の桃色した葵の花が舞っている。
華やかだけども下品にあらず、仕立ても上等で、小柄な家康の体にピタリと合う。
葵の葉になぞらえた薄緑の帯を流行の結び方に仕上げると、慶次は家康の肩を軽く叩いた。

「さ、いい人のところに行こうか」
「冗談じゃねえッ!こんな格好で忠勝のところに行けるかッ!それに、いい、いい人なんて…ッ」

家康は必死になって抵抗したが、元々体格の大きな慶次の方が腕力は強い上に、今は動きにくい服装をしている。
結局いともやすやすと慶次に引っ張られ、忠勝の常在する蔵まで連行されるという憂き目に遭った。
道すがら、徳川の家臣や召使たちがあまりにも変わり果てた主君の姿を見て、老若男女問わず目を丸くして振り返った。

とうとう殿がお婿を取られる気になられた、という噂がまことしやかに城内に流れ、数日間家康はその火消しに追われることになったのだが……それはまた別の話。


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