アットウィキロゴ
戦国BASARA/エロパロ保管庫
掲示板 掲示板 ページ検索 ページ検索 メニュー メニュー

戦国BASARA/エロパロ保管庫

恋種4

最終更新:

bsr_e

- view
メンバー限定 登録/ログイン
気まずい、微妙な沈黙が流れた。
小十郎は、いつもらしくないそわそわした政宗を見ていた。女子にしては短めの肩の上までの髪を、政宗はくるくると細い指に巻き付け出す。最近はあまり見ていなかったが、落ち着かないときにやる政宗の幼い頃からの癖だった。
さらさらと流れ落ちる髪を見て、小十郎はふと今一度この手で梳いてみたいものだ、などと思ってしまい、自分の握る手の平に軽く爪を立てた。

伊達家の姫君として生まれたはずの政宗は、出生と同時にこの伊達家の家督を継ぐと決められ、男子として育てられた。
守役を任されて幼い頃から剣を教え面倒を見てきた小十郎は、そんな政宗を時代の波に圧されて不憫だと思いながらも、それなら立派に家督を継げるほどの武将にと、努め鍛え上げてきた。政宗は泣き言一つ漏らさずに男でも厳しいであろうそれに、耐えてついてきた。自身に定められた道、戦国の乱世に生きる武将として振る舞えるように。
軍略などではまだ劣るが、剣は今では小十郎をも凌ぐ腕前になった。そんな幼い頃から見てきた政宗が3日後に初陣を飾るともなれば、守役の小十郎も感無量である。

そのように立派な男になった、そう育てたはず、なのに。政宗のふとした仕草には女性らしさ、優雅さが感じられることがあった。気品ある物腰は、鍛練を積んだからといってもそれとはやはり別なのだろう、生まれ持った気質として滲み出ていた。
小十郎はいつしか、それを感じる度に心惹かれ、美しいと思うようになっていった。と同時に、それに対して罪悪感も募る一方であった。
自分が、政宗を女として愛しいと思うなど。男として育てたのは誰なのか、女としての幸せを奪うようなことをしてきたのは誰なのか。
女の政宗は男になりきれないということを、自分自身が証明してしまっていた。それは政宗の気持ちを踏み躙っている、ということだ。
――それでも。
愛しいという気持ちは膨れ上がるばかりだった。
伝えることなど許されない思い。それなら、せめて。命果てるまで傍で尽くそう。政宗様に、勝利を。天下を。男としての功績を。
小十郎はそう心に誓ったのだ。
3日後の初陣は、そのための大事な一歩である。
明日の軍議の準備に抜かりがないのも、小十郎にとっては当然のことだった。


最近更新されたスレッド
ウィキ募集バナー