もっと、と体が求めている。
体が熱い。注がれても注がれても、満たされない。
獣のように四つん這いになった。後ろから抱き締められながら動いた。
それでも満たされない。
体が熱い。注がれても注がれても、満たされない。
獣のように四つん這いになった。後ろから抱き締められながら動いた。
それでも満たされない。
餓えていた。
顔も見なかった。声も聞かなかった。一月の間、ただじっと耐えた。
戦に言っているのなら、我慢できた。
だが、すぐそこにいるのに逢えないもどかしさは、辛く苦しいだけだった。
乾いていた。何をしても、満たされない。
顔も見なかった。声も聞かなかった。一月の間、ただじっと耐えた。
戦に言っているのなら、我慢できた。
だが、すぐそこにいるのに逢えないもどかしさは、辛く苦しいだけだった。
乾いていた。何をしても、満たされない。
「幸村……」
掠れた声。聞きたかった声だ。
貫かれると、それだけで体が震えて達してしまう。
けれど、足りない。
一月の穴は、思った以上に大きかった。
小十郎も同じなのだろう。精が尽きる事もなく、幸村の中に注ぎ続ける。
掠れた声。聞きたかった声だ。
貫かれると、それだけで体が震えて達してしまう。
けれど、足りない。
一月の穴は、思った以上に大きかった。
小十郎も同じなのだろう。精が尽きる事もなく、幸村の中に注ぎ続ける。
「ぁ………」
幸村の目は、今は塞がれていた。
そうすれば、体で小十郎を感じる事ができる。これなら、満たされるような気がした。
いいな、と小十郎は笑っていた。
褥に体を投げ出し、小十郎の好きなように動いてもらう。
小十郎は幸村を焦らした。精と蜜でどろどろに汚れた場所に、小十郎の指を
感じる。もどかしい快楽に首を振るが、小十郎はやめようとしない。
二本の指が胎内をかき回し、もう一つの指が陰核を探る。びりびりとしびれ、
また蜜が溢れた。
幸村の目は、今は塞がれていた。
そうすれば、体で小十郎を感じる事ができる。これなら、満たされるような気がした。
いいな、と小十郎は笑っていた。
褥に体を投げ出し、小十郎の好きなように動いてもらう。
小十郎は幸村を焦らした。精と蜜でどろどろに汚れた場所に、小十郎の指を
感じる。もどかしい快楽に首を振るが、小十郎はやめようとしない。
二本の指が胎内をかき回し、もう一つの指が陰核を探る。びりびりとしびれ、
また蜜が溢れた。
酷く体が乾いている。喉が痛い。
指が引き抜かれる。粘ついた音が耳元で鳴る。息遣いも近い。耳元で、汚れた
指を舐めているのだ。その様子を想像して、かぁっと体が火照る。
「……もっと、――もっと、欲しゅうござる」
音を頼りに、小十郎の腕を取った。自分の蜜で汚れた指に舌を這わせ、舐め取る。
ふやけるまで指をねぶる。宵の頃に舐めたものよりずっと細くて舐めやすい。
指が動いた。口の中から指の感覚が消え、寂しいと首を振る。
指が引き抜かれる。粘ついた音が耳元で鳴る。息遣いも近い。耳元で、汚れた
指を舐めているのだ。その様子を想像して、かぁっと体が火照る。
「……もっと、――もっと、欲しゅうござる」
音を頼りに、小十郎の腕を取った。自分の蜜で汚れた指に舌を這わせ、舐め取る。
ふやけるまで指をねぶる。宵の頃に舐めたものよりずっと細くて舐めやすい。
指が動いた。口の中から指の感覚が消え、寂しいと首を振る。
「こっちの方がいいんだろ?」
手を導かれる。上からぶら下がり、粘ついた汚れが纏わりついたそれは、
小十郎の陽物だ。幸村は躊躇わずに口に含む。
教えられた通りに舌を動かした。奥まで入れないように、歯を当てないように
気をつけながら、指を使って根元を擦り、汚れを舐め取るように動いた。
じん、と体が熱くなる。音と匂いと手触りと味だけの世界で、これ以上ないほど
小十郎を感じている。
貪欲に精を欲する姿は、小十郎の目にどう映っているのだろう。
手を導かれる。上からぶら下がり、粘ついた汚れが纏わりついたそれは、
小十郎の陽物だ。幸村は躊躇わずに口に含む。
教えられた通りに舌を動かした。奥まで入れないように、歯を当てないように
気をつけながら、指を使って根元を擦り、汚れを舐め取るように動いた。
じん、と体が熱くなる。音と匂いと手触りと味だけの世界で、これ以上ないほど
小十郎を感じている。
貪欲に精を欲する姿は、小十郎の目にどう映っているのだろう。
脚の内側に手を感じる。どこを見ているのかすぐに分かった。視線が刺さるようで、
じくじくと痛む。
指が、添えられた。花弁を摘まれる。中を覗くように広げられる。
すべてが体に突き刺さる。灯りはもう消えてしまっているが、闇に慣れた目なら、
よく見えているだろう。
「ひくついてるな。……ああ、汚しちまって悪かった」
ざらりとした舌を感じる。口の中が満たされていなかったら、乱れた声を上げていただろう。
思考が鈍っていなければ絶対に断っていた。これならば満たされるのではないかと
幸村は考え、一心に陽物を吸い、小十郎の精を待った。
飛び出した陰核を舐められ体がびくんと跳ねる。喉の奥が締まる。息をするだけで、
小十郎の匂いが全身を巡る。
「っ…………離せ、」
小十郎の舌が止まる。だが、幸村は止めなかった。喉を塞がないように気をつけながら、
根元をしゃぶる。
じくじくと痛む。
指が、添えられた。花弁を摘まれる。中を覗くように広げられる。
すべてが体に突き刺さる。灯りはもう消えてしまっているが、闇に慣れた目なら、
よく見えているだろう。
「ひくついてるな。……ああ、汚しちまって悪かった」
ざらりとした舌を感じる。口の中が満たされていなかったら、乱れた声を上げていただろう。
思考が鈍っていなければ絶対に断っていた。これならば満たされるのではないかと
幸村は考え、一心に陽物を吸い、小十郎の精を待った。
飛び出した陰核を舐められ体がびくんと跳ねる。喉の奥が締まる。息をするだけで、
小十郎の匂いが全身を巡る。
「っ…………離せ、」
小十郎の舌が止まる。だが、幸村は止めなかった。喉を塞がないように気をつけながら、
根元をしゃぶる。
「っ――――!」
小十郎の悲鳴を聞いた気がした。
小十郎の悲鳴を聞いた気がした。
何度も精を放っているため最初ほどの濃度はないが、青臭く苦い。うまいとも
思えない。だが、飲むことに迷いはなかった。
最後の一滴まで零さないように吸い、ごくりと嚥下する。鈍り、麻痺した頭が更に鈍る。
「……こじゅ、郎……どの」
幸村は名を呼んだ。動く気配。小十郎の手。頬を擦られる。飲み零したか。
「無茶するんじゃねぇ!」
低い声。幸村は首を振った。目隠しに使っている夜着の帯を取ろうとする
手を止め、幸村は小十郎の腕に自分の腕を絡めた。
思えない。だが、飲むことに迷いはなかった。
最後の一滴まで零さないように吸い、ごくりと嚥下する。鈍り、麻痺した頭が更に鈍る。
「……こじゅ、郎……どの」
幸村は名を呼んだ。動く気配。小十郎の手。頬を擦られる。飲み零したか。
「無茶するんじゃねぇ!」
低い声。幸村は首を振った。目隠しに使っている夜着の帯を取ろうとする
手を止め、幸村は小十郎の腕に自分の腕を絡めた。
「足りませぬ」




