「Ha,言わずもがな、だ」
お猪口を空にしてニヤリと笑う政宗に、慶次が徳利を差し出す。
「例えば例えば?」
「そうだな…有力武家の姫はもちろんとして、デカイ宿場で評判が良いのは粗方ってとこか。
両手を往復させても足りねぇな」
「とんだ女泣かせじゃのう」
「ですがそれほどにもなると、そのあたりのおんなではまんぞくできないのでは?」
政宗は自分に集まる視線に優越感でも感じているのか、お猪口を揺らせながら
「いや、そうでもねぇさ」
と意味深に呟いた。
「百戦錬磨の伊達男のお目にかなう女がいるってのかい?」
「もったいぶらずに言っちまえよ、竜の旦那」
「例えば例えば?」
「そうだな…有力武家の姫はもちろんとして、デカイ宿場で評判が良いのは粗方ってとこか。
両手を往復させても足りねぇな」
「とんだ女泣かせじゃのう」
「ですがそれほどにもなると、そのあたりのおんなではまんぞくできないのでは?」
政宗は自分に集まる視線に優越感でも感じているのか、お猪口を揺らせながら
「いや、そうでもねぇさ」
と意味深に呟いた。
「百戦錬磨の伊達男のお目にかなう女がいるってのかい?」
「もったいぶらずに言っちまえよ、竜の旦那」
「いつきだ」
「……それって、最北端の農民の?」
「Yes」
「……それって、最北端の農民の?」
「Yes」