戦国BASARA/エロパロ保管庫

半兵衛×女慶次2

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そのうち執拗な動きの指が、ある一点を捉えた。一際高い声を上げて、弾かれたように慶次の肢体が跳ねる。その様子を観察してか、半兵衛は其処ばかりを丁寧に丁寧に攻め立てた。まるでぐずぐずと熟した果物に指を突き入れているかのうように、指が動くたびに慶次の体は良い反応を示し、滴らせた。
「あ、はぁ、あぁ、も、ゆるして…はんべ、…っあぁ!あ、あ、」
「…もう、良い頃合だろう、ね」
音を立てて半兵衛の指が慶次の中心のぬかるみから抜けた。強い刺激から開放されて、楽になる、と慶次はほっと安堵した。
しかし、それも一瞬のことであった。ぐ、と花びらを開き分けて、押し当てられたものの何と熱いことか。なんと存在感のあることか。その正体を知るのに時間は掛からなかった。慶次は心なしか青ざめた顔で半兵衛に訴えかけた。すがる指先が震えた。
「っ、駄目…やだ、半兵衛、お願いだから、あぅ、ごめんなさい…やだよ、やだぁ」
ついには慶次がぽろぽろと涙を流し始めた。いやいやと横に首を振るさまはまるで子供である。
(―――いや、子供なんだ。)
大人の振りして、生意気なことを言うだけの、子供。だから恋も友情も捨てきれずにいる。その先にまっている結果が見えないフリをする。都合の悪いことに蓋して、何になるというのだろう。所詮慶次は、秀吉のことが好きで、傍にいるために男の格好をしている女なのだ。このままの形で居れるはずが無いのだ。
「結局、辛いのは君なんだ…」
「は、んべ…?」
いつも、自分には憎まれ口しか叩かない友が、眉をひそめている。ともすると、泣き出しそうな顔にも見える。涙が流れていないかと思った、慶次の指が半兵衛の頬へと滑った。
「……どうしたんだい」
「ん、…泣いてんのかと、思って」
「それは君のほうだろう。」
半兵衛が、差し伸べられた手のひらに唇を落とした。存外に優しい仕草に慶次は動揺する。
「だから、君は馬鹿だって言うんだ。」
「なんだと…っあん」
押し付けられていた陰茎が前後に動いた。中へと突き立てる動きではない。慶次が半分覚悟していたような破瓜の痛みも無かった。
「あっ?や、あ、ああ、なに、なにこれ」
先ほどからの行為で、滑りを良くするのに不足は無い。強く密着した陰茎が前後に激しく動くことによって、慶次の陰核を摩擦するものだから慶次は再び何も考えられなくなり、ひたすらに声を上げ、腰をくねらせた。
「あっあっあっ、も、だめ、やだ、なんか、ぁあ!」
「慶次君……っ」
腰を突き動かす半兵衛も何かに耐えるような表情で慶次の名を呼んだ。
(馬鹿な君が、本当はだれより――――――)
「はふ、うあ、あ、ああああも、だめ、なんかく…る――――ッッ!」
高い嬌声を最後に慶次が果て、そうしてからすぐ後に半兵衛も慶次の柔らかな丸みのある下腹部に放った。




慶次が目を覚ますと、夕暮れが部屋を橙に染めていた。もうじき橙から藍色へと変わり、そしてすべては闇に染まるのだろう。ふと己の姿を見下ろすと、慶次は衣を身に着けていた。
―――夢のようだった。それもとびきりの悪夢だ。
「…起きたかい」
「……………。」
半兵衛が姿を現した。てっきり逃げ帰ったかと思ったが、湯飲み片手に戻ってきた。
「…冷たい水だ。飲むといいよ」
差し出されたそれを、慶次は黙って受け取る。ひやりと冷たいそれに触れて、火照っている自分に気付く。
「…悪かった。君に乱暴したことは、謝るよ。」
半兵衛が静かに切り出した。
じりじりと焦がすように暑かった昼間が嘘のように、穏やかな風が吹いている。
「でも、このままだったら。このまま秀吉と一緒に男同士みたいに遊んでたら、きっといつかこんな風に危険な目に遭うよ。」
「……うるさい」
「君たちを恨んでる人間が、いるんだ。」
「…負けねぇもん。秀吉と二人だったら、負けねぇ」
「秀吉には!」
「ねねがいる!知ってるよ!ばか半兵衛!」
怒鳴り声とともに慶次が立ち上がった。勢いで湯飲みが倒れて水が溢れ出した。
「…っ、俺たちを恨んでる百の人間よりも、今日のお前のほうが、怖かった…」
「けい」
「だいっきらい!」
言い捨てると慶次は走り去った。どたどたと、おおよそ女らしいとは言えない足音だった。

大事にしたいと思えば思うほどに、あの子の親友への想いが頭をちらつく。叶わない想いを抱えている。あの子も、自分も。馬鹿な度合いでは自分の方が勝つのだろう。取り返しのつかないことをしてしまった自覚はある。

じかんはもどらない。

今の半兵衛に出来ることといえば、今後の彼女の進む先の幸せを願うくらいであった。
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