戦国BASARA/エロパロ保管庫

BBB9

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一群から先んじた男が小十郎の眼前へと迫った。後に続く者たちも、得物を掲げて向かってくる。
小十郎は間合いを計り、まずは一番手の男の胴を薙いだ。肉を断つ感触に手応えに感じつつ刃を返し、次に迫った男の喉を掻く。
間を置かず横から振り下ろされた刃を難なく撥ね返し、蹈鞴を踏んだ男の隙を突いて斬り伏せた。
血を噴きながら倒れていく男たちをその場に捨て置き、小十郎は勢いを止めず歩を進める。
雄叫びを上げつつ斬りかかってくる男を寸前で避け、半回りで向きを変え男の背を袈裟懸けに。刃先の流れに添って再び体の向きを変え、その先にいた男も一閃の下に斬り捨てた。
刃音が鳴る。命を屠る忌まわしくも心地良いその音色。小十郎の血が悦を覚えて騒ぐ。
瞬く間に仲間が斃れていくのを見て怯んだ男が、ひい、と呼吸ともつかない悲鳴を喉の奥から上げた。
小十郎はその喉を目掛けて突きを繰り出し、刺し貫いた。男の悲鳴が止む。代わりに今度はごぼごぼと水っぽい音を立て始めた男を腹を蹴って地に倒し、刃を抜いた。
刃に残った血を手馴れた所作で振り落とす。草の緑が血の赤で点々と染まった。
──これで六。残り二。
斬り倒した数を確かめるように周囲を見回すと、この場に立っているのはもう小十郎と御者だけだった。
少し離れた位置にいる御者の足元に無様に斃れた影と蹲る影があるのを見て、足早に歩み寄る。歩む間に、血の臭いと戦いに高揚していた頭を醒ました。

小十郎の指示通り、御者は一人を生かしたまま倒していた。
不幸にも選ばれてしまった男の手はどちらも指が何本か欠けて血に塗れている。さらに地に縫い止めるように手の甲に刀を突き立てられ、蹲るよりほか何も出来ない状態だった。
抵抗を塞ぐための処置だったが、もし手が自由であっても男は反撃には出なかっただろう。
すでに男の手は得物が持てるような状態ではない。
それに加えて全身にも傷を負っていた男は痛みと恐怖に半泣きの有り様で、完全に戦意を失くしていた。
「おい、テメェらは何処のモンだ。誰の差し金で動いた」
小十郎は男に詰め寄ると、威圧的に問いかけた。
静かだが怒気を孕んで低く響く声に気圧されたのか男は怯えたように、ああ、あ、と意味を成さない声を上げるばかりで、まともな返答が出てこない。
要領を得ない男に苛立って凄む御者を宥めつつ、小十郎は己の中の苛立ちも押さえて、改めて問う。
素直に吐けばこれ以上痛い目には遭わせないと告げると、男はようやく人の言葉を口にした。


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