戦国BASARA/エロパロ保管庫

白いワンピース

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momo

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場の空気を読まずに。初書きです。

  • 微エロ…かな?続きはないです、たぶん。

『白いワンピース』伊達×女元親




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「…暑い…」
 なんだこの異常気象は…と、梅雨が明け、からりと晴天に恵まれた青い空を忌々しげに見上げる。
 澄んだ天上には、雲に隠れることすらしない日輪がギラギラと地上を照らしていた。
 見上げていても涼しくなるわけでもなく、眩しいどころか左目を覆った眼帯の奥の瞳が痛みをを訴えはじめれば、一身に日の光を受け生い茂った庭の緑に視線を戻し、元親は左手の扇子で煽ぎ、風を作る。
 とはいえ、気温の高い空気では一向に涼しくならず、むしろ生温い風を受けてしまうし汗はかくし…で、2、3度煽いだところで再び手を止めてしまった。
 いくら日の当らない日陰の縁側にいるとはいえ、ただじっとしているだけでもじっとりと汗は滲み出る。
 つぅ…と、こめかみから顎へと滴り落ちた汗は、そのままゆっくりと小さな水滴となり、彼女の足元に置かれた、水を張った盥の中へと溶けて行った。
「何とかなんねぇもんかねぇ…」
 暑ちぃ…。と再び文句を口にし、唯一の涼である盥の中の水に突っ込んだ足を、ばたつかせる。
 ばしゃっ…!と、派手な音を立てて飛沫を上げた水は体感温度よりも涼しげで、元親の海の色をした瞳は釘付けになる。
 もう一度盥の中の水を蹴り上げれば、先程よりも高く上がった飛沫は水の膜となり、庭先の緑を涼しげに映し出す。
「――――――…」
 まるで子供のようだ…と自分でも思うのだが、なんだかそれがやけに楽しいし涼しいし気持ちがいいので、何度か繰り返してしまう。
 足を盥から上げるたびに、飛沫は元親の膝下を濡らす。
 纏わりつく衣服を濡らしてはいけないと思い、少しだけ裾を上げれば、風が起きて衣服の下へ冷気が送られる。
(…お、涼しい)
 ばたつかせていた両足を盥の中に戻し、衣服を掴んで風を送り込む。
 白の布地が大きくはためけば、それはまるで洗い立ての敷布のように元親の瞳に映る。
 この南蛮の衣服に着替える前は、着物をだらしなく着込んで同じことをして弟たちに『はしたない!』と怒られたばかり。
 けれど今は、それを咎める弟たちや臣下のものはいない。
 これ幸いとばかりにもう少し裾を捲りあげれば、呆れたような声が彼女の鼓膜に届いた。

「―――…アンタ、何してんだ…」

 Ah―…誘ってんのか?と、南蛮の交じりの声が、頭上から降ってくる。


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