空気を読まずに酔った勢いで乱文投下
浴衣とか頑張って着ておめかしするアネキは可愛いと思う
浴衣とか頑張って着ておめかしするアネキは可愛いと思う
元就×元親♀
微エロ?
その他適当設定です
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泣きたかった。
たまには女らしい姿を見せて驚かせたかった。
卸したての浴衣を着て、花火を持って。
どんなに表情が変わらなくても言うことは冷たくても。
ほんの少し瞳の光が優しく揺らぐのを見れたらそれでいい。
その位の気持ちで来たのだけど。
たまには女らしい姿を見せて驚かせたかった。
卸したての浴衣を着て、花火を持って。
どんなに表情が変わらなくても言うことは冷たくても。
ほんの少し瞳の光が優しく揺らぐのを見れたらそれでいい。
その位の気持ちで来たのだけど。
海辺にその姿を見付けて、いつものように名を呼んで駆け寄った。
裾が乱れないように気を付けながら、怪訝そうに眉を潜める顔に苦笑しながら。
裾が乱れないように気を付けながら、怪訝そうに眉を潜める顔に苦笑しながら。
あと少しで側にいける。
少し驚いたように見えるのは気のせいだろうか。
その時、少し強めに波が寄せた。
咄嗟に思う。
少し驚いたように見えるのは気のせいだろうか。
その時、少し強めに波が寄せた。
咄嗟に思う。
―――花火が
手に抱えた花火をかばうように抱き寄せると、岩に打ち寄せた波が雫になって降りかかってきた。
びしゃびしゃに濡れた浴衣と、こっちに近付いてくる姿を思わず見比べる。
びしゃびしゃに濡れた浴衣と、こっちに近付いてくる姿を思わず見比べる。
こんな――こんな――。
「元親、貴様何をしている。無様な。」
「んなこたぁ!俺が一番分かってるよ!!」
手に持っていた紙袋が破れ、一緒に水を被った花火がぼとぼとと落ちた。
「う……。」
一気に悲しくなる。
惨めさが沸く。
「んなこたぁ!俺が一番分かってるよ!!」
手に持っていた紙袋が破れ、一緒に水を被った花火がぼとぼとと落ちた。
「う……。」
一気に悲しくなる。
惨めさが沸く。
こんな筈じゃなかったのに。こんな――。
「おい、何処へ行く。」
「帰る。」
ぼろぼろと溢れる涙を抑えられない。
早く居なくなりたくて、独りになりたくて会いに来た筈の男に背を向け歩き出す。
が、腕を細い指に捕まえられた。
「帰る。」
ぼろぼろと溢れる涙を抑えられない。
早く居なくなりたくて、独りになりたくて会いに来た筈の男に背を向け歩き出す。
が、腕を細い指に捕まえられた。
「貴様、そのような姿を他者の前に晒すつもりか。」
「へ……だ、だって。」
「来い。」
有無を言わさぬ声の強さに反論の出来ないままついていく。
こんなに力が強かったろうかと思う。
掴まれた場所が熱く、心臓みたいにどきどきしている。
触れられたのは初めてではないのに、こんな人から見える場所で手を引かれているなんて。
「へ……だ、だって。」
「来い。」
有無を言わさぬ声の強さに反論の出来ないままついていく。
こんなに力が強かったろうかと思う。
掴まれた場所が熱く、心臓みたいにどきどきしている。
触れられたのは初めてではないのに、こんな人から見える場所で手を引かれているなんて。