- 小十郎×女風魔
- 凌辱系
- 風魔片言話してます
- 区切りはついてるけど未完
話の都合上、風魔しゃべるし、小十郎がズルい奴になってしまったかも。
ダメそうな人するーでお願いしまする。
ダメそうな人するーでお願いしまする。
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――殺。殺。殺。
強く心に念じながら、風魔は夜の闇を切り裂いて、木から木へと飛び渡っていた。
目指すは、奥州、伊達の本拠地。
標的は『竜の右目』こと、片倉小十郎。
強く心に念じながら、風魔は夜の闇を切り裂いて、木から木へと飛び渡っていた。
目指すは、奥州、伊達の本拠地。
標的は『竜の右目』こと、片倉小十郎。
あの男を殺さなければ、自分はこれからも『風魔小太郎』でいられない。
だから、殺す――。
◇
それは、一月前のことだった。
風魔は、当時の雇い主である戦国の梟雄、松永久秀の命により、長谷堂にて片倉小十郎と対峙した。
風魔衆を引き連れた風魔は天候をも操り、ただ一人乗りこんできた小十郎に対して有利に戦っていた。
風魔は、当時の雇い主である戦国の梟雄、松永久秀の命により、長谷堂にて片倉小十郎と対峙した。
風魔衆を引き連れた風魔は天候をも操り、ただ一人乗りこんできた小十郎に対して有利に戦っていた。
そう、緒が切れるまでは。
松永を目の前にした途端、小十郎は内なる闇を解放したかのようなどす黒い気を放って暴れだした。
『猛り狂う』
その表現がしっくりくるような、剣技や体術を無視した獣のような見事な暴れっぷりだった。
『猛り狂う』
その表現がしっくりくるような、剣技や体術を無視した獣のような見事な暴れっぷりだった。
頭突きされ、剣の柄で殴られ、よろめいたところに激情に任せた乱れた太刀筋の刀が振り下ろされる。
肩当てが割れ、肩の肉を抉り取られたが、咄嗟に身を逸らしたことで袈裟斬りだけは免れた。
激しく出血する右肩を押さえ、風魔は小十郎の前に膝をついた。
殺されるものと覚悟したが、刀を振り上げた小十郎の動きがぴたりと止まる。
「お前……」
怒気の溢れる声に、少しだけ動揺の色が混じっていた。
「女だったのか!?」
「!」
そのときになって初めて風魔は気がついた。
肩の傷から装束が裂け、胸に巻いていた晒しまでもが切れていて、丸みを帯びた白い乳房が白日の下に露わになっていた。
肩当てが割れ、肩の肉を抉り取られたが、咄嗟に身を逸らしたことで袈裟斬りだけは免れた。
激しく出血する右肩を押さえ、風魔は小十郎の前に膝をついた。
殺されるものと覚悟したが、刀を振り上げた小十郎の動きがぴたりと止まる。
「お前……」
怒気の溢れる声に、少しだけ動揺の色が混じっていた。
「女だったのか!?」
「!」
そのときになって初めて風魔は気がついた。
肩の傷から装束が裂け、胸に巻いていた晒しまでもが切れていて、丸みを帯びた白い乳房が白日の下に露わになっていた。
気づいたからといって、風魔は隠すことはしなかった。
ただ、静かに最後の時を待っていた。
しかし、ついに刀は振り下ろされなかった。
「女を斬る趣味はねぇ」
派手に舌打ちしてそう言うと、小十郎は刀を収めた。
そのまま背中を見せて去っていく。
ただ、静かに最後の時を待っていた。
しかし、ついに刀は振り下ろされなかった。
「女を斬る趣味はねぇ」
派手に舌打ちしてそう言うと、小十郎は刀を収めた。
そのまま背中を見せて去っていく。
「!」
それを見た風魔は素早く立ち上がった。
地面に転がる武器を拾って、風のような速さで小十郎の背中を狙う。
それを見た風魔は素早く立ち上がった。
地面に転がる武器を拾って、風のような速さで小十郎の背中を狙う。
が、次の瞬間、側頭部に衝撃を受け、風魔は地面に倒れ込んだ。
刀の峰が直撃した兜が、宙に放り出されて崖下に落ちていく。
「命を粗末にするんじゃねえ!」
鬼のような形相で小十郎が恫喝した。
鉢金に隠されていた風魔の黒目がちな瞳を見据えると、少しだけ息を吐く。
年の頃は政宗と同じか、それよりも若くさえ見えた。
今ならやり直しもきくだろう。
「お前に忍は似合わねえよ。他の道を探すんだな」
だから最後にそう言って、今度こそ小十郎は風魔の前から姿を消した。
刀の峰が直撃した兜が、宙に放り出されて崖下に落ちていく。
「命を粗末にするんじゃねえ!」
鬼のような形相で小十郎が恫喝した。
鉢金に隠されていた風魔の黒目がちな瞳を見据えると、少しだけ息を吐く。
年の頃は政宗と同じか、それよりも若くさえ見えた。
今ならやり直しもきくだろう。
「お前に忍は似合わねえよ。他の道を探すんだな」
だから最後にそう言って、今度こそ小十郎は風魔の前から姿を消した。