筆下ろし2 - 戦国BASARA/エロパロ保管庫

「あーもう行き成りどうしたの？」
ばふんと音がして、混乱したままの顔に柔らかいものが押し付けられる。
一瞬何が起こったのか分らず、理解した瞬間更に顔に火が灯り心の臓が早鐘のように打ち出した。
「よしよし。どうどう。」
後頭部で佐助の冷たい指がするすると動く。
目の前の柔らかい迷彩柄の衣装に気が遠くなりそうだった。
「落ち着いた？」
もうどうして良いのか分からず固まって居るのを勘違いしたのだろう。
佐助は俺の頭を抱きしめていた腕を緩めると顔を覗き込んできた。
「さ、さす、は……はれ、はれ……。」
もう言葉にならない。
何だか涙が滲んでいる気もする。
今、押し付けられた胸の感触のせいで、あの画像と佐助を意味も無く強く結びつける。
身体も頭も熱くてもう何が何なのか。
「あらまあ。」
と、急に目の前の佐助が何時もとは違う調子で声を発した。
「へ。」
目の前の佐助の顔に焦点を合わせ、その視線の先を釣られるように見て俺は更に固まった。
「ちが、違うのだ！こここここれは！これはその！」
「ふーん。まあ、旦那も男の子だからねえ。」
「違う！佐助！違うのだ！俺はあのような破廉恥な事は断じて！」
「いやいや、若いし。興味があるのは普通だから良いんだけど……。」
こんな状況になった俺の股間を見ても少しも動じない佐助が更に羞恥心を煽る。

「あのような破廉恥な事って何？」

結局その後、俺は事の次第を白状した。
流石に佐助で置き換えて想像していた事は伏せてはいたが……。
「すまぬ。まさかあのような頁だとは……。」
「まあまあ、さっきも言ったけど旦那も若いおっとこの子何だから興味あるのは当然だし気にしなさんなって。」
まあでも架空請求来たり、おかしな事になったりするからあんま見ないほうが良いよ。と釘を刺された。
「うーん。でも、あんなの見る度一々騒がれてもなあ。」
佐助が難しい顔でブツブツと呟いている。

「旦那ってば筆下ろしまだだよね？」
「は？」
もう年頃っつーか遅すぎるよね。とか更に独り言を言っている。
と、言うか今さらっと何を聞いているのだ佐助。
「する？しちゃう？」
佐助が不意にこちらに顔を近づけてそう聞いてきた。
その息の掛かりそうな距離に思わず顔が熱くなる。
「な、何をだ？」
以前なら何とも無かったその距離に気まずさを覚えて目を反らすと、耳元で佐助が囁いた。

「ふ　で　お　ろ　し。」

その声と内容に体中がぞくぞくと粟立つ。
佐助が口元に浮かべるのは見た事の無い妖艶な笑み。
体中の熱が集中し、先ほどどうにか落ち着かせた一物がまた持ち上がるの感じた。
「今夜、待っててね。」
佐助は取り合えず俺は仕事に戻るからと続けて姿を消した。
俺は現状に対処出来ずただ呆然とそれ見送った。

筆下ろし3