戦国BASARA/エロパロ保管庫

星合の空5

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時を同じくして謙信たちも秘湯に辿り着いた
「この先になります」
かすがは足を止め岩場を指差した
「ありがとう」
謙信は馬上から舞うように降り、かすがに腰に携えた太刀を差し出した
「それでは私はここでお待ちしております」
かの者から剣を預かるとかすがはすっと背を向けた
「…せっかくですからうつくしきつるぎよ。いっしょにはいりませんか?」
「ええっ?!」
謙信の気遣いなのだが、かすがはその言葉に慌てふためいた
「と、とんでもありません。そそそ、そんなここことは…」
「いやなのですか?」
謙信はかすがの慌てっぷりを微笑ましく思いつつ小首をかしげた
「ちちちちちちがいますっ!! 断じてございませんっ! で、ですが…ですが…
と、とにかくゆっくりおつく…いや、おくつろぎなさいませっ!」
かすがは逃げるようにどこかに隠れてしまった
「ふふ、ではおことばにあまえてはいることにしよう。そなたもきがむいたら
いつでもきてもいいぞ」
謙信はそう残すと岩場の方へ向かった

岩場のそばまで来ると真っ白な湯気が立ち上るのが見えた
(これが剣の言っていた秘湯ですね)
謙信は近くの岩陰に立ち、頭を覆っていた頭巾を取った
すると滑るように艶やかな黒髪が肩にかかる
そして、白い衣服をゆっくり脱ぐと透けるような肌と柔らかな曲線が露になった
そう、謙信は女だったのだ
(彼女は気づいていないのでしょうね)
謙信は丸みのある胸をそっとなぞった
 本来ならば上杉家からどこかへ嫁ぐはずの身なのだが、上杉家は彼女の兄以外男児は
おらず養子の当ても無い。病弱な兄の代わりに討伐に向かった事から運命は大きく変わった
自らが上杉家を継ぐことになったのだ。だが、大きな問題があった
自分が女であることだ。周囲から男という認識にされていた。知るものは肉親のほかに
三代に渡って上杉家に仕えた直江景綱他一部の家臣のみである
昔から女大名がいないわけでないので前代未聞というわけでもないのだが、官位の問題、
周囲には武田、伊達、今川、北条と強豪ぞろいの勢力に囲まれた中、病弱な兄の他に
当主になるのが力弱き女では頼りないと謀反を起こされては困るのでそうなったのだろう
(……私は本当に女であるのだろうか)
謙信はぐっと左胸を掴んだ。柔らかで温かく弾力がある。紛れの無く女性の乳房だ
おかしな話だが自分が本当に女であるかと考えてしまう事がある
戦場に赴いている時は特に。そしてその場所で軍神と呼ばれるまでの強さを誇った
これも私が信じる毘沙門天の加護の成せる業のだろうか…そう信じている
ありがたくも同時に恐ろしく感じるこの力。家臣達が口にするか弱き女に扱えるのだろうか
『軍神』の力を持つ自分と弱いものと呼ばれる『女』である自分…
そんな矛盾を無意識のうちに謙信は抱えていた。そして度重なる謀反に自己嫌悪を覚え
一度出家してしまった事がある
「ふふ……ざつねんにまどわされてしまいましたね」
謙信は自嘲的にふっと笑った。
自らの体を見る時になるとどうしても色々と考えてしまう。毘沙門天に天下を捧げねば
それが課せられた指名であり、自らも納得したこと……そのはず
(この虚しさは一体)
謙信はふと空を見上げた後、一枚の布を体に羽織り湯気の中へ向かった

「?! ……だれかいるのか?」
星合の空6

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