「馬鹿か。今風呂に―」
「川とかで良いよ。井戸でもさ。いちいち沸かす何てもったいない。後、自分で歩けるからさ。」
気の切り替え早いのは流石と言ったところか。
佐助の声は既に何時もの調子に戻っていた。
胸を押し自分で立とうとする佐助を抱く力を強めて押し留める。
風呂はいつも沸かしていた。
そして客として滞在している佐助に毎度伝えさせていた筈だった。
「川とかで良いよ。井戸でもさ。いちいち沸かす何てもったいない。後、自分で歩けるからさ。」
気の切り替え早いのは流石と言ったところか。
佐助の声は既に何時もの調子に戻っていた。
胸を押し自分で立とうとする佐助を抱く力を強めて押し留める。
風呂はいつも沸かしていた。
そして客として滞在している佐助に毎度伝えさせていた筈だった。
「っち。あいつら……。まあ、話は後だ。湯は沸いてる。」
小十郎が是が否でも風呂に連れていこうとしているのが分かったのか、佐助は小さく溜め息を付いた。
「分かったよ。分かったからちょっと待って。あれ、取るから。」
部屋の隅に小さい巾着がある。
緩めた腕から降り、それを拾いあげると佐助は何か丸薬のようなものを取り出し飲み込んだ。
「なんだ?」
「こんなことで一々孕んでたら面倒でしょ?そーいう薬だよ。」
そう言い放った佐助の顔には何時ものように飄飄とはしていたが、どこか諦感を漂わせていた。
小十郎が是が否でも風呂に連れていこうとしているのが分かったのか、佐助は小さく溜め息を付いた。
「分かったよ。分かったからちょっと待って。あれ、取るから。」
部屋の隅に小さい巾着がある。
緩めた腕から降り、それを拾いあげると佐助は何か丸薬のようなものを取り出し飲み込んだ。
「なんだ?」
「こんなことで一々孕んでたら面倒でしょ?そーいう薬だよ。」
そう言い放った佐助の顔には何時ものように飄飄とはしていたが、どこか諦感を漂わせていた。
ああ――。
諦めてきたのか。ずっと、何もかもを。
諦めてきたのか。ずっと、何もかもを。
不意にそう思う。
放っては置け無いと連れてきておきながら何も気付かなかった自分が腹立たしかった。
辞退する佐助を無理矢理浴室に押し込み湯で体を拭い、傷口を洗った。
既に日も暮れ始め、窓の外に灯り用の松明だけが光こうと燃えている。
揺らめく炎に照らされた佐助の体はやはり青白かった。
いつも忍装束で覆い隠された日に当たらない体。
あの日抱いた時と変わらず体に残る戦いの痕が妙になまめかしい。
「……何時からだ。」
「……分かってるくせに。」
「ああ……そうだな、悪い。」
放っては置け無いと連れてきておきながら何も気付かなかった自分が腹立たしかった。
辞退する佐助を無理矢理浴室に押し込み湯で体を拭い、傷口を洗った。
既に日も暮れ始め、窓の外に灯り用の松明だけが光こうと燃えている。
揺らめく炎に照らされた佐助の体はやはり青白かった。
いつも忍装束で覆い隠された日に当たらない体。
あの日抱いた時と変わらず体に残る戦いの痕が妙になまめかしい。
「……何時からだ。」
「……分かってるくせに。」
「ああ……そうだな、悪い。」
何時から佐助がこんな目に遭っていたのか。それは容易に推測できた。
ここに佐助を連れてきたあの日、佐助は川で装束と体を洗っていた。
汚れているからと。あんな風に隅々まで洗わねばならない程汚れていたのなら共に来た自分も気付いたはずだ。
小十郎は自らの主の呼び出しを受け部下にこう言ったのだ。
ここに佐助を連れてきたあの日、佐助は川で装束と体を洗っていた。
汚れているからと。あんな風に隅々まで洗わねばならない程汚れていたのなら共に来た自分も気付いたはずだ。
小十郎は自らの主の呼び出しを受け部下にこう言ったのだ。
「俺が戻るまでそいつを頼む。」
と。
あいつらは都合は良いようにそれを態と曲解した。
馬鹿で愚かな憂さを晴らすために。
と。
あいつらは都合は良いようにそれを態と曲解した。
馬鹿で愚かな憂さを晴らすために。
「いつもこうなのか?」
「なんか面子変えて毎日見たいに来るねえ。男所帯だし溜まってんじゃないの?」
「顔は分かってる。罰は十分に――。」
「ちょっと、あんまり馬鹿なこと言わないでよね。」
なんだと?と顔を上げると佐助が此方をじっと見据えていた。
「良い?忍はね、道具なんだ。今回の客扱いだっておかしいし、そんなもんの為に何人の部下を失うつもり?」
それが例え下らない思い付きであったとしても、最悪と言う訳ではないが佐助を嫁に貰う事に特に不満は感じなかった。
それどころか非道く楽しみだとさえ感じた。
その女をこんな下らない理由で陵辱されたとあっては唯で済ますわけにはいかなかった。
「なんか面子変えて毎日見たいに来るねえ。男所帯だし溜まってんじゃないの?」
「顔は分かってる。罰は十分に――。」
「ちょっと、あんまり馬鹿なこと言わないでよね。」
なんだと?と顔を上げると佐助が此方をじっと見据えていた。
「良い?忍はね、道具なんだ。今回の客扱いだっておかしいし、そんなもんの為に何人の部下を失うつもり?」
それが例え下らない思い付きであったとしても、最悪と言う訳ではないが佐助を嫁に貰う事に特に不満は感じなかった。
それどころか非道く楽しみだとさえ感じた。
その女をこんな下らない理由で陵辱されたとあっては唯で済ますわけにはいかなかった。




