戦国BASARA/エロパロ保管庫

利家×まつ3

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匿名ユーザー

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「なんて、馬鹿なの……」
利家はいつだって優しい。
まつの作る飯は最高にうまいと言う。気持ちのいい健啖ぶりも、まつに対しての
愛情表現のひとつなのだと感じさせてくれるほど愛情深い夫だ。
夕餉を終えてから改めて話をすればよかっただけなのに、それを待つだけの
辛抱すらできなかった自分に、まつは冷たい嘲笑を浴びせたい気持ちでいっぱいだった。
それなのに、さも追いかけてきてくれと言わんばかりに庭の片隅にしゃがんだまま
地面を睨みつけている自分がいる。
利家のことだからすぐに追いかけてきて見つけてくれる、と甘ったれた心が囁いて、
まつの体を金縛りにしていた。
自分で自分をひっぱたいてやりたくなるほど、情けない。
しっかりなさりませ、と己に言い聞かせようと口を開きかけた時、背後から足音が
聞こえてきた。
「まつ、ここにいたのか」
利家が背後にしゃがみこんだ気配がした。
いきなり癇癪を起こしたまつに戸惑っているのだろう、利家はそれきり口を開かなかった。
振り返ってただ一言詫びればいいだけなのに、まつの体は動こうとしない。
静寂の中、夜鷹の鳴き声がまつを笑うようにときおり響いた。

「さっきのまつ、なんだか子供の頃を思い出したなあ」
利家が穏やかな声で沈黙を破った。
急に飛び出て行ったことには触れず、しみじみと懐かしむように言った利家に
まつは少し動揺していた。
「申し訳、ござりませぬ。まつは、まつめは恥ずかしゅうござります……」
これだけ言うのがやっとだった。
利家の返事はない。
平生から寡黙なところのある男なのだからこういった沈黙はよくあることで、まつは
その沈黙を楽しむすべを幼いときから知っていた。だが今だけは寡黙さが少し恨めしい。
まつは焦って口を開いた。
「まつめは童の頃とまったく変わりませぬ。気に入らないことがあれば、癇癪を起こす
愚か者にござります。考えの至らぬ、浅はかな童……犬千代さまの気を引きたくて、
かまって欲しくて、わがままを言っていた……――」
「そうだなあ」
まつの言葉をさえぎるように、利家が口を開いた。
利家×まつ4

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