戦国BASARA/エロパロ保管庫

利家×まつ4

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匿名ユーザー

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「まつは昔っからそうだった。傾奇者よ、と笑われるそれがしの後ろを
ちょこちょこついて来て、しっかりなさりませとか、犬千代さまは立派な殿方に
ござりますれば、とか言って……年下なのにまつの方が大人びててなあ」
「え?」
利家の言わんとしていることが分からない。
まつはしゃがんだまま、振り返った。
目が合うと、利家は眉を少し上げて穏やかに笑んだ。
「そんなしっかり者のまつが時々、急にわがままを言ってそれがしを困らせてな」
「……恥ずかしゅうござりまする」
「いや、いつの頃だったか、ふと気づいたんだよなあ。まつがわがままを言うのは
いつもそれがしの側にいるときだけだってことに」
「犬千代さま……?」
「女を泣かせるなんて武士のすることじゃないのに、まつがそれがしの
前でだけはワアワア泣くものだから、困ったなと思いながらも変に、その、
嬉しかったんだぞ」
利家はもじもじと落ち着かない様子で、頬のあたりを掻いている。
「だから、それがし……今も困っていながら、ちょっとだけ嬉しかったり、する。
まつはやっぱり、それがしの惚れたまつのままだと。……ごめんなぁ、まつ」
そう言ってまつの顔を覗き込んできた利家の鳶色の目が、あまりに純粋すぎて
まつは泣き出したい気持ちになっていた。
利家はまつという人間のすべてを愛してくれている。
最初から知っていたことだった。
「犬千代さま……!」
まつは、夫の深い愛情に自分は応えられているのか、と自問しながら利家に
飛びついた。
抱きしめられて胸が苦しくなる。
縁の下の猫がひどく愛らしかったこと。利家にそれを教えたかったこと。
なのに、利家が自分の話を聞いてくれなかったこと。たったそれだけのことで
自分は腹を立ててしまったこと。
問われるまま答えているうちに泣いてしまっている自分に気づいて、まつは
激しく動揺していた。
利家×まつ5

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