戦国BASARA/エロパロ保管庫

利家×まつ5

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匿名ユーザー

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どれだけ時間が経ったのか。
満月にほんの少しとどかない、優しいかたちの月の銀光が薄い雲にさえぎられるのを
幾度か繰り返した頃、利家がふと言った。
「子猫か。いつの間に産んだんだろうなあ」
肩を優しく叩く利家の手が、まつを穏やかにしてくれていた。
「分かりませぬ。今日、初めて猫の声が聞こえてきて、まつはびっくりいたしました」
「どこかで産んで、そのあと縁の下に連れてきたのかもしれないな」
「はい。……あら?」
落ち着いて利家の顔を見つめたまつは、ふと気づいた。
利家の頬に、白い米粒がひとつ。
「いやだ、犬千代さまったら」
「え?」
おかしさがこみ上げてくる。
弁当をつけたまま真面目に語っていた利家も、今まで気づかなかった自分も。
端から見たら、それこそとんだ噴飯物の笑い話だ。
笑いをこらえようとしたのがまずかったのか、逆におかしくなってきて、
まつはとうとう声を上げて笑い出す。
「ど、どうしたんだ。まつ?」
「も、申し訳、ござりませぬ……だって、だって、犬千代さまが」
笑い声の間からなんとか声を絞り出した。
「ああ、もう。おかしゅうござりまする」
「笑ってちゃ分からんだろ、どうしたんだ」
不服そうな利家に急かされ、まつは目尻の涙をぬぐうとようやく言った。
「おかしゅうござります。犬千代さま、ほっぺにご飯粒がついておりますよ」
「えっ? ど、どこ?」
「ふふ……まつめがとって差し上げまする」
慌てて頬に手をやろうとする利家をやんわりと制して自分の唇で米粒をついばみ、
そのまま嚥下した。
きょとんとした顔を向けてくる利家に構わず、まつは夫の肩に頭を擦りつける。
利家の暖かさが、まつの見た親猫の子に対する無上の愛を思い出させた。
利家×まつ6

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