戦国BASARA/エロパロ保管庫

瀬戸内のカイとゲルダ11

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匿名ユーザー

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元就の質問に、元親は口を尖らせながら答える。
女性の平均を通り越えて、元親の身長は、男の元就ですら僅かに上回っている。
そんな元親に、小柄な女性の着物など着れる筈がなかったのだ。
うっかりその事を失念していた元就は、思わず元親から視線を反らせた。
無言の元就を他所に、元親は畳の上に正座をすると、羽織のように肩に掛けた着
物の、細やかな刺繍に目を細めた。
「でも、この着物とっても綺麗だな。持ち主の趣味の良さが、あらわれてる」
「……母が着ていたものだ」
「そうなんだ?…きっと、素敵な女性(ヒト)だったんだろうな」
さらり、と元親の口から出た科白(せりふ)に、元就は訝しげな表情をする。
「何故、貴様にそのような事が判る」
「え?何でって…そんなの、この着物見れば判るじゃねぇか」
「我の母を見た事もないヤツが、偉そうな口をきくな」
「おい…!」
「それと、」
元親に口を挟ませないようにして、元就は言葉を続ける。
「我の母の着物に袖を通しているのなら、その汚い言葉遣いをどうにかしろ。仮に
も貴様、女であろう」
取り付く島もない元就の態度に、元親は彼にこれ以上言う気が失せていくのを覚
えた。
「……この判らず屋」
「何か言ったか」
「別に。『ただの独り言にございますわ、毛利殿』」
まるで、珍妙なものでも見るかのような元就の視線に構わず、元親はフン、と鼻
を鳴らせた。
瀬戸内のカイとゲルダ12

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