戦国BASARA/エロパロ保管庫

市毛6

最終更新:

bsr_e

- view
だれでも歓迎! 編集
溜息を一つこぼして、元就は書き終えた書を少し眺め、机上に置いた。
どうという事もない。
自分はすでに女を捨てた身で、だからあれはただの理不尽な暴力だ。戦場のそれと同じ。
兵達が言い募る言葉、あれは、男どもがせめてこんな貧弱な体でも
楽しめるようにとの自己暗示だ。

…元就様、お美しゅうございます、元就様…

どこが。元就は嘲って鼻を鳴らす。

元就様、我ら、後にも先にも、これほどまで麗しい女人を知りませぬ。貴方様の他に…

白絹の肌、揺れる野の花のように可憐な指、果実の唇、陽光に照り、蜂蜜色にきらめく髪、
元就様、だからせめて…

嘘だ嘘だ。好いた女に、このような暴力を振るう訳がなかろう。

せめて…慈悲を。

刺し貫かれ揺さぶる痛みから逃れようと這ってもがけば、
顔に別の醜悪な雄の昂りを押し付けられた。
体中に振りかけられる嫌な匂いの白濁液は、にかわのように重く元就を床に貼り付ける。

嫌だ。聞きたくない。

…元就様、慈悲を。美しい我らが主、ほんの少しでも微笑みを授けて下されば、
喜んで死地へとこの身を投じます。
我ら毛利軍兵士は皆、貴方様を…

脚の間から流れる破瓜の血に、男たちは目を見張った。
よもや、いかに氷の心の持ち主といえども、成人している彼女が今の今まで処女であったとは
思いもしなかったから。
戸惑って固まる男に、元就はやっと少し上体を持ち上げて声を絞り出す。

はは、どうした。…当然であろう、このような醜い女、誰が抱くか。
獣どもが、穴が空いていれば何でもよいのだろう!

兵の一人が、たまらず元就の痩躯を抱きしめる。

離せ。我に触れるな。

……おいたわしい…元就様…おいたわしゅうございます…何故、貴方様なのでしょう
天は、何故、このように儚い花のような貴方を…総大将などに、選んだのか

聞きたくない聞きたくない!
疾く、終わらせるがよい…!

それから先は記憶が途切れている。
気がつけば、いつもの自室の天井が見えた。
瞳をめぐらせ、畳に落ちる日輪の光を見る。

選んだのは…我の方だ。
今更、何を振り返る事がある?



それから。
次の戦から、元就は自身の体を褒美に与えはじめた。
どの道、兵士達を発散させる手立ては必要で、それが自身で解決できるなら易い事だ。
あんな風に理不尽に振舞われるくらいなら、先手をとって主導権をにぎった方が楽だろう。
体の痛みなど何でもない。
心さえしかと保てば問題はあろうはずもなく…
元就は、髪に隠れた右の耳たぶにそっと指を乗せる。
そこにある、肉以外の小さな塊の感触を確認して、心が落ち着くのを感じる。
(にいさま…)

無意識に愛しい人を口の中でだけ小さく呼んで、
元就はまた氷の仮面を着けた。


タグ:

+ タグ編集
  • タグ:
ウィキ募集バナー